ビールダイエット知っておきたい効果や方法 注意点など

ビールダイエット知っておきたい効果や方法 注意点など

仕事が終わった後や、家事がひと段落した後、今日はがんばった!という日などは、グイッとビールを飲みたくなりますよね。でも、「ビールは太るから控えなきゃ・・」と自粛している方も多いのではないでしょうか。

実は、ビール=太るというイメージは100%ではないのです。ビールを飲むと太りやすいこともありますが、ビールを飲むことでダイエットすることだって可能です。ビールについて詳しく知り、正しい飲み方をすることで、大好きなビールを味方につけることができるでしょう。

そこで、美味しくビールを飲みながらダイエットできる方法について、やり方や注意点などさまざまな情報を、幅広くご紹介していきましょう。

ビールダイエットとは?

ビールダイエットとは?

ビールダイエットとは、ビールがどのようなものなのかを正しく知り、適切な飲み方をすることでダイエットに繋げられる方法です。

ビールだけを飲んで痩せるというわけではありませんので、単品ダイエットと勘違いしないように注意しましょう。ビールと言えば、「太るからダイエットの敵」というイメージがあるかも知れませんが、誤解している部分も多いのです。

ただ、全く太らないかと言えばそうでもありません。ビールはどのような飲み物で、どんな飲み方をすると太り、どのようにすればダイエットに繋げることができるのか、ひとつずつ詳しくご説明していきましょう。

ビールについて

ビールについて

ビールダイエットでは、まずビールがどのようなものなのかを正しく知る必要があります。ビールとは、麦(麦芽)から造られる醸造酒のことを言います。

麦酒と呼ばれることもあるでしょう。主な原材料は、水、大麦、小麦、米などのデンプン源、ビール酵母、ホップなどの香味料などです。酵母の違いにより、「エールビール」と「ラガービール」に分けられます。

ビールは、発酵させて作られ一定期間熟成された後、ろ過されて殺菌処理されます。一般的なアルコール類の中では、アルコール度数が低く、5%前後が主流です。ビールの歴史は古く、紀元前3500~4000年前から水の代わりとして飲まれているほどポピュラーだったと言われています。

ビールのカロリーについて

ビールダイエットでは、ビールがどのようなものなのか正しく知る必要があります。では、ビールのカロリーはどれくらいあるのでしょうか。

350mlの缶ビールで、約140キロカロリーあり、ごはん茶碗に換算すると7分目くらいの量と同じです。中ジョッキのビールなら、1杯は約200kcalなので、ごはん茶碗に換算すると1杯くらいの量と同じです。液体でありながらこれほどのカロリーがあるため、ダイエットの敵だと言われているのです。

ビールはエンプティカロリー

やはり太りやすいというイメージ

ビールのカロリーは、1杯がごはん茶碗1杯と同じくらいあるため、やはり太りやすいというイメージは払拭できません。ただ、ビールのカロリーと、ごはんのカロリーは、一見同じに見えても全く別物なのです。

それは、ビールのカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれるものだからです。エンプティカロリーとは、たんぱく質やミネラル、ビタミン類などの栄養素がほとんどなく、体内に蓄積されないカロリーのことを言います。

特にアルコールのエンプティカロリーは、身体に吸収されると優先的に消費されるため、高カロリーのビールを飲んでも身体に蓄積されることはほとんどないのです。そのため、同じようにカロリーを摂取していても、ビールだけで太る可能性は低いと言えるのです。

食欲増進作用について

食欲増進作用について

ビールのカロリーは、エンプティカロリーなので、高カロリーですが身体に蓄積されず消費されてしまいます。ただ、ビールを飲むことで食欲が増進されるという作用が働くため、ついおつまみをたくさん食べてしまうようになります。

ビールと相性の良い食べ物は、カロリーが高いものが多いですし、味も濃いため、あっという間にカロリーオーバーしてしまうでしょう。

ビールのカロリーはエンプティカロリーなので、優先的に消費されますが、その分おつまみで食べたカロリーは消費されにくくなるということでもあるのです。

高カロリーのおつまみ分の摂取カロリーを消費できなければ、もちろん身体はどんどん太ってしまうでしょう。だからこそ、ビールは太りやすいという結果に陥ってしまいやすいのです。

糖質の存在について

糖質の存在について

ビールのカロリーは、エンプティカロリーなので、高カロリーですが身体に蓄積されず消費されてしまいます。じゃあビールだけならいくら飲んでも安心!と思うかもしれませんが、実はビールには太りやすいあるものが含まれています。それが「糖質」です。

糖質は、エネルギーとして代謝されるものですが、余ると脂肪に変換されて身体に蓄積されてしまう厄介なものです。アルコールの中でも、ビールなどの醸造酒は糖質が多いため、太りやすいとされているのです。

糖質は、ビールだけでなく、ごはんなどの炭水化物や脂などに含まれていますので、ビールと一緒に何を食べるかによって、糖質の摂取量は変わってきます。だからこそ、ビールと食べ物の組み合わせが重要になるのです。

ビールだけなら太らない!?

ビールだけなら太らない!?

ビールのカロリーは、エンプティカロリーなので、高カロリーですが身体に蓄積されず消費されてしまいます。ただ、ビールには糖質が含まれているので、糖質の過剰摂取になると脂肪として身体に蓄積されやすくなってしまいます。

それなら、おつまみを食べずにビールだけを飲んでいれば、太る心配はないのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。確かに、おつまみを食べなければ、余分なカロリーも糖質も摂取しないので、太る原因は取り除くことができます。

ただ、胃が空っぽの状態でビールばかり飲んでいると、胃が荒れてしまう可能性が高くなるのです。胃が弱い方だと、ビールだけを飲み続けることで出血してしまうこともあるでしょう。

胃腸を保護するためにも、適度におつまみを食べることはとても大切なので、おつまみを無理やりナシにするのはやめましょう。

肝臓への負担について 注意点

Doctor with liver in hands in a hospital

ビールだけなら太らないだろうと、おつまみを食べない選択をしてしまう方もいらっしゃいますが、胃腸に負担がかかってしまいますので、適度におつまみを食べることは大切です。

ビールと一緒におつまみを食べないことは、肝臓にも負担をかけてしまいますので、注意しましょう。胃が空っぽの状態でビールを飲むと、急速に吸収されて肝臓に運ばれるため、急スピードでアルコールを分解し続けなくてはなりません。

おつまみを食べないまま、ビールを飲み続けると、あっという間に肝臓は疲労してしまうでしょう。また、おつまみを食べないことで肝臓の機能を活発にさせるたんぱく質やビタミンが不足してしまうため、より負担を増やしてしまいます。このことからも、ビールと一緒のおつまみは適切に食べた方が良いと言えるでしょう。

ビールを飲みながらダイエットする方法 効果

ビールを飲みながらダイエットする方法 効果

このように、ビールの原材料から、エンプティカロリーと糖質の存在、さらに肝臓の負担など詳しくご紹介しました。では、実際にビールを飲みながらダイエットするには、どのような飲み方が適切なのでしょうか。

まず、ビールダイエットの鉄則として、ビールを飲む量は必ず守るようにしましょう。そして、ビールと一緒に食べるおつまみにも注意する必要があります。

基本的には、このルールを2つ守っておけば、ビールを飲みながらダイエットは可能ですので、詳しくご説明していきましょう。

ビールを飲む量について

ビールを飲む量について

ビールダイエットでは、1日に飲むビールの量を決めておきます。どんなにアルコールに強い方でも、ビールは1日につきロング缶(500ml)2本までに抑えておくようにしましょう。

逆に言えば、ロング缶2本までなら飲めるということなので、意外と飲めると思う方も多いのではないでしょうか。ただし、毎日飲み続けることは避け、週に1日~2日は休肝日を設けてビールを飲まない日を作るようにしてください。それを守れば、ほぼ毎日ビールを飲んでもダイエット効果を引き出すことができます。

一緒に食べるおつまみについて

一緒に食べるおつまみについて

ビールダイエットでは、ビールと一緒に必ずおつまみを食べるようにします。おつまみを食べることで、アルコールの吸収が穏やかになりますし、肝臓にしっかり栄養を送ることもできます。

ただ、ビールに合うおつまみはカロリーが高いものが多いので、注意が必要です。おつまみの選び方で、ダイエットにもなりますし太る原因にもなるので、どのようなおつまみが最適なのか、しっかり把握しておくようにしましょう。

まずは野菜から!

まずは野菜から!

ビールダイエットで食べるおつまみとして、最初に必ず食べて頂きたいのが野菜です。野菜には、食物繊維が豊富に含まれていますし、ビタミンやミネラルなど栄養も豊富です。さらにカロリーが低く、糖質もほとんど含まれていないので、おつまみにはピッタリだと言えるでしょう。

また、最初に野菜を食べておくことで、食物繊維が胃腸に行き渡り、糖質や脂質、アルコールの吸収を穏やかにしてくれます。そのため、その後に食べるおつまみの栄養を全て吸収してしまうということが防げるようになるでしょう。

サラダや野菜スティック、枝豆などしっかり食べておくことで、太りやすい要素を少しでも減らしておくようにしてください。

脂が少ないたんぱく質

脂が少ないたんぱく質

ビールダイエットで食べるおつまみとして、次にオススメしたいのが脂の少ないたんぱく質を多く含む食べ物です。たんぱく質を取ることで、肝臓の機能をサポートすることができますし、糖質を含まないので太りやすい要素を抑えることができます。

肉類なら、赤身のお肉や脂の少ないささみやムネ肉が良いでしょう。魚類なら、サンマやイワシ、サバなどの青魚がオススメです。植物性たんぱく質が豊富に含まれている、冷奴や厚揚げ、おからなども良いでしょう。

噛み応えのある食べ物

噛み応えのある食べ物

ビールダイエットで食べるおつまみとして、次にオススメしたいのが噛み応えのある食べ物です。スルメやタコ、ナッツ類などが良いでしょう。

特に、スルメやタコなどの魚介類は、何度も噛む必要があるのでオススメです。カロリーが低いわけではありませんが、量が少なくても充分満足できますし、糖質も少なめなのでダイエットに向いているおつまみだと言えるでしょう。

また、ナッツ類には不飽和脂肪酸が多く含まれているので、身体に蓄積された脂肪を分解して燃焼しやすくしてくれます。

ビールの飲み方に注意

ビールの飲み方に注意

ビールダイエットでは、ビールを飲む量とおつまみの選び方が大切です。さらに注意しておきたいポイントとして、飲むスピードもできるだけゆっくりとしましょう。一気にビールを飲むほど、早くアルコールが吸収されてしまいますし、血糖値が急上昇しやすくなるからです。

血糖値は、糖質を一気に吸収することで上昇しますが、急上昇した血糖値に身体が反応してバランスを取ろうと急降下させてしまうため、脳がエネルギーを摂取しようと、より食欲を増進させてしまいます。

アルコールにより食欲が増進されやすい状況に、さらに血糖値の要素も加わるため、食べたい欲求を抑えられなくなってしまうでしょう。

しかし、ゆっくり飲むようにすれば、アルコールの吸収スピードが抑えられて肝機能のサポートにもなりますし、血糖値の上昇も穏やかになります。余計に食べてしまわないようにするためにも、ゆっくりとビールを楽しむようにしてください。

糖質オフのビールについて

糖質オフのビールについて

ビールダイエットでは、ビールの選び方も重要になります。最近のビールの種類は、バラエティ豊かになっているので、糖質オフのビールや、ノンアルコールビールなどを選ぶのも良いでしょう。

発泡酒は価格も安いですが、ビールと比べると糖質もカロリーも多いですし、安いからと量をたくさん飲んでしまうこともあるので注意が必要です。成分表示をしっかりチェックし、原料や糖質の量を把握しておくようにしましょう。

まとめ

ビールダイエットについて詳しくご紹介しました。ビールについて正しく知り、飲み方やおつまみの選び方を心得ることで、ダイエットに繋げることが可能になります。今まで「ビール=太る」というイメージが強かった方も、印象が大きく変わったのではないでしょうか。

ビールを適度に飲み、正しく飲むことで、ストレスなく自然にダイエットすることができるので、是非大好きなビールについてもっと知り、楽しんでダイエットしてくださいね。