
ちょっと休憩したい時、コーヒーを飲むと気持ちがほっとしますよね。実はそのコーヒーに、ダイエット効果があるとして注目を集めていることをご存知でしょうか。
コーヒーを飲むだけで簡単にダイエットできるとあって、たくさんの支持を集めています。気軽に始められて、なおかつ美味しいコーヒーを楽しめるのですから、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
そこで、コーヒーダイエットについて、やり方や注意点など詳しい情報をたくさんご紹介していきましょう。
コーヒーダイエットとは?
コーヒーダイエットとは、コーヒーを飲むだけでダイエットできる画期的な方法です。コーヒーに含まれているさまざまな成分が働きかけ、無理な食事制限をしなくても自然に痩せていくことが可能です。
ただ、コーヒーダイエットは、コーヒーばかり飲んでいればOKというわけではありません。さまざまな注意点をクリアにし、ルールを守ってダイエットを行うことで、結果がついてくるでしょう。
コーヒーダイエットのやり方について
コーヒーダイエットのやり方は、とてもシンプルです。朝、昼、午後と1日3杯のコーヒーを飲むようにします。
夜にコーヒーを飲んでしまうと、眠れなくなってしまう可能性があるので控えるようにしましょう。
コーヒーはブラックで
コーヒーダイエットで飲むコーヒーは、必ずブラックにしてください。
カフェラテやカプチーノなどにすると、カロリーが生まれダイエットに適さなくなるからです。また、コーヒーに含まれているダイエットに効果的な成分の効力を、半減させてしまう面もあります。
そのため、できるだけコーヒーはブラックで飲むようにしましょう。どうしても苦みが苦手な方は、ごく少量の砂糖なら加えても大丈夫です。
コーヒーのカロリーについて
コーヒーダイエットで飲むコーヒーは、ブラックがオススメです。なぜならコーヒー1杯あたりのカロリーが約8キロカロリーとなっているからです。
コーヒーに小さじスプーン1杯の砂糖を加えると、約20キロカロリーがプラスされます。カフェオレの場合は約75キロカロリー、生クリームをプラスしたウインナーコーヒーは115キロカロリーもあります。
ダイエットとしてコーヒーを飲むのであれば、カロリーの低いブラックを徹底するようにしましょう。
コーヒーのダイエット効果について
コーヒーがダイエットに最適なのは、コーヒーに含まれている成分がダイエットをサポートしてくれるからです。
コーヒーにはカフェインが含まれていますが、カフェインには「リパーゼ」という脂肪を分解する消化酵素の働きを、活発にする作用があります。
よくダイエットでは、「脂肪を燃焼させる」と言いますが、脂肪はリパーゼによって脂肪酸とグリセリンに分解されなければ燃焼することはできません。
有酸素運動では脂肪を燃焼させることができますが、脂肪が燃焼し始めるのには有酸素運動を20分以上続ける必要があります。これは、20分の時間をかけないと、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解できないからです。
しかし、コーヒーに含まれているカフェインなら、20分の有酸素運動をしなくても脂肪を分解することができます。だからこそ、コーヒーのカフェインは、ダイエットに必要不可欠なのです。
カフェインの血行促進効果について
コーヒーに含まれているカフェインは、脂肪を分解する働きをサポートする作用があります。しかし、もうひとつの作用として血行促進効果もありますのでご紹介しておきましょう。
カフェインにより血行が促進されると、基礎代謝が活発になり脂肪が燃えやすい状態になります。また、不要な老廃物を流しやすくなるため、肩こりを改善したり、むくみを改善したりすることができるでしょう。
さらに、血行が促進されることで利尿作用が働き、余分な水分や老廃物を外に排出しやすくなります。コーヒーに含まれるカフェインの効果により、基礎代謝はアップし、デトックス効果が高まるため、ダイエットをサポートしてくれるのです。
クロロゲン酸の存在について
コーヒーがダイエットに最適な理由として、カフェインが挙げられますが、もうひとつご紹介したいのが「クロロゲン酸」の存在です。
クロロゲン酸とはポリフェノールの一種で、実はカフェインよりも多くコーヒーに含まれています。クロロゲン酸にも、脂肪を分解する働きをサポートする作用があります。
また、糖の生成や吸収を抑える働きがあるため、血糖値の上昇を抑え、ダイエットの強い味方になってくれるでしょう。
コーヒーには、カフェインとポリフェノールのクロロゲン酸という二つの強力な成分があるため、ダイエットをしっかりサポートしてくれるのです。
アンチエイジング効果について
コーヒーダイエットを始めると、実はダイエットだけでなくアンチエイジング効果も期待できます。
コーヒーに含まれている、ポリフェノールのクロロゲン酸には、抗酸化作用が備わっているため、ストレスなどから発生する活性酸素を抑えてくれる働きがあります。活性酸素を抑えることで、身体の錆を防止できるため、老化を防ぐことができるのです。
コーヒー豆の選び方について
コーヒーダイエットの効果をアップさせたい場合は、飲むコーヒーの選び方も重要になってきます。コーヒーは、大きく分けると浅煎りや深煎りがありますが、ダイエットに向いているのは浅煎りのコーヒーです。
浅煎りのコーヒーなら、ダイエット効果のあるクロロゲン酸をたくさん摂取することができます。クロロゲン酸は熱に弱いため、深煎りで長い時間加熱すると失われてしまうため、浅煎りを選ぶようにしましょう。
ドリップする時の温度について
コーヒーダイエットの効果をアップさせたい場合は、ドリップコーヒーを入れるときのお湯の温度にも注意が必要です。
ダイエットに効果のあるクロロゲン酸は熱に弱いので、沸騰した直後のお湯ではなく80℃くらいに冷ましたお湯で淹れるようにしましょう。
また、コーヒーを飲むときは温度を下げてアイスコーヒーにせず、そのままホットコーヒーとして飲むことで、血行促進効果をさらにアップすることができます。
浅煎りの豆を選び、80℃のお湯で淹れたホットコーヒーをブラックで飲むのが、最も効果的だと言えるでしょう。
インスタントコーヒーについて
コーヒーダイエットの効果をアップするなら、ドリップコーヒーでその都度淹れるのがオススメです。
しかし、なかなかドリップに時間をかけられない方や、もっと手軽にコーヒーダイエットしたい方にとっては負担となる部分もあるでしょう。そんな時、気になるのがインスタントコーヒーの存在です。
インスタントコーヒーは、ドリップコーヒーに比べるとダイエット効果は薄まりますが、効果が全くないというわけではありません。
浅煎りタイプのインスタントコーヒーを選ぶことで、ダイエット効果は維持することができるでしょう。インスタントコーヒーの場合も、お湯を80℃以下にすることでダイエットに効果的な成分を損なわずにすみます。
コーヒーを飲むタイミングについて
コーヒーダイエットの効果をアップさせるなら、コーヒーを飲むタイミングも重要です。
コーヒーを飲むことで、カフェインやクロロゲン酸の効果により脂肪が分解され燃焼されやすくなるため、通勤前や、移動前、お風呂の前、運動前に飲むと効果的です。
また、食後にコーヒーを飲むのもオススメです。食後にコーヒーを飲むことで、食事により摂取した糖の吸収を抑えてくれます。
また、食後のコーヒーには食欲を抑える働きが作用するため、ちょっと物足りないなという感覚を払拭することができるため、食べ過ぎる前にブレーキをかけることができるでしょう。
コーヒーを飲む間隔について
コーヒーダイエットでは、コーヒーをこまめに飲むことでダイエットしていきますが、具体的にどれくらいの間隔が効果的なのでしょうか。
コーヒーの成分によるダイエット効果は、2時間~3時間続くため、その間隔で次の一杯を飲むようにすると良いでしょう。少量で構いませんので、少しずつコーヒーを飲むことで、ダイエット効果を維持するようにしてください。
コーヒーを飲む量について
コーヒーダイエットでは、コーヒーをこまめに飲んでいきますが、たくさん飲めばいいというわけではありません。
コーヒーに含まれているカフェインは、過剰に摂取すると不眠を引き起こしたり、胃を荒らしたり、心拍数が上昇したりと身体に不調が生じる場合があります。
カフェインの摂取量の上限は1日に300~350mlくらいが目安です。コーヒーの濃度にもよりますが、コーヒー1杯につき、約150mlのカフェインが含まれていますので、1日に3杯くらいがちょうど良いでしょう。
ダイエット効果を持続させるなら、少し薄めのコーヒーにして1日に5杯飲むようにしたり、少量ずつ飲むようにしたりすると良いでしょう。
運動の前にコーヒーを
コーヒーダイエットの効果をさらにアップさせていくなら、軽い運動をプラスするのがオススメです。
運動をすることで身体に蓄積された脂肪を燃焼させることができるからです。運動をプラスするなら、運動を始める20分~30分前にコーヒーを飲んでおくようにしましょう。
運動の前にコーヒーを飲んでおくことで、カフェインとクロロゲン酸の作用により脂肪が分解され燃焼されやすい状態にスタンバイされます。
コーヒーを飲んだ後に運動を始めると、すぐに分解された脂肪が燃焼されやすくなるので、効率よくダイエットを進めることができます。
競技者は注意
コーヒーダイエットの効果をアップさせるなら、運動の前にコーヒーを飲むのがオススメです。
しかし、競技者の場合、運動の前に大量にコーヒーを飲んでしまうとドーピングとなる可能性があるので注意しましょう。
コーヒーに含まれているカフェインは、脂肪として蓄えられた脂肪酸を遊離させる働きあがるため、運動による疲労を軽減する効果があります。そのため、身体の疲れを感じることなくいつも以上の力を発揮できるため、ドーピング対象となるのです。
試合の30分前に、コーヒーを6杯ほど飲んでしまうと、血液1リットルあたり12mg以上のカフェインが検出されるため、ドーピングとして引っかかってしまう可能性が高いでしょう。競技者の場合は、コーヒーダイエットのタイミングに十分注意するようにしてください。
空腹時は避けよう
コーヒーダイエットは、こまめにコーヒーを飲むことでダイエット効果を生み出していきますが、空腹時に濃いコーヒーを飲まないようにしましょう。
空腹時に濃いコーヒーを飲むと、胃を荒らしてしまう可能性がありますし、口臭の原因にもなることがあるので注意が必要です。
ただ、空腹を避けるために甘いものとコーヒーをセットにするとダイエットになりません。空腹時にどうしてもコーヒーを飲みたい場合は、薄めたり量を抑えたりするようにしましょう。
ミネラルやカルシウムをたっぷり摂ろう
コーヒーダイエット中は、野菜や小魚などをたっぷり摂り、ミネラルやカルシウム不足を防ぐようにしましょう。
というのも、コーヒーに含まれているクロロゲン酸には、ミネラルやカルシウムを吸収しにくくさせる作用があるからです。
1日に3杯程度なら大きく影響しませんが、過剰に摂取すると慢性的なミネラル不足に陥る可能性があるので、注意しましょう。
コーヒーのリラックス効果について
コーヒーダイエットでコーヒーを飲み始めると、飲んでいる時間にホッと気持ちが和らぐ瞬間を味わうことができるでしょう。
コーヒーの香りを嗅ぐと、脳からα波が分泌され、脳も身体もリラックスすることができます。ダイエット中は、イライラしやすいですが、コーヒーを飲むことで気持ちが安定し、暴飲暴食を防ぐ効果もあります。
コーヒーの種類によって、香りの強弱や質は異なりますので、自分好みのコーヒー豆を探してみるのも良いでしょう。
まとめ
コーヒーダイエットについて詳しくご紹介しました。何気なく飲んでいるコーヒーに、このようなダイエット効果があるとは知らなかった方も多いのではないでしょうか。
コーヒーを飲むタイミングや量を調整することで、いつものコーヒータイムがダイエットタイムに大変身します。さまざまな注意点がありますので理解し、ルールを守ってコーヒーダイエットにチャレンジしてください。