カレー ダイエット知っておきたい効果や方法 注意点など

ダイエット中は、何かと食べられないものが増えていくもの。ラーメン、ピザ、スナック菓子、カレー、菓子パンなど、大好きなものをガマンしなければならないことも多いため、途中で挫折してしまう方もいらっしゃるでしょう。

しかし、この中にガマンなくてもよくて、しかもダイエットに繋がる食べ物があります。それが、「カレー」です。カレーと言えば高カロリーなイメージがあると思いますが、実はうまく活用することでダイエット食にも変身させることができます。そこで、カレーダイエットについて詳しい内容と細かなポイントについて、ご紹介していきましょう。

カレーダイエットとは?

カレーダイエットとは?

カレーダイエットとは、カレーを食べることでダイエット効果を引き出す方法です。カレーと言えば高カロリーのイメージがあると思いますが、食べるタイミングや、カレーの食べ方によってダイエット食に変身させることが可能になります。

普通に食べればカロリーオーバーとなってしまいやすいカレーを、どのような方法でダイエットに繋げていくのか、その詳しいやり方についてまずはご説明していきましょう。

カレーダイエットのやり方、方法は?

カレーダイエットのやり方、方法は?

カレーダイエットのやり方には、細かなルールがあります。まず、カレーを食べるタイミングですが朝食にカレーを食べるようにしましょう。また、朝食に食べるカレーの割合は、ルーを多めにして、ごはんを少なめにすることがポイントです。

そして、毎朝カレーを食べ続ける必要はなく、2日~3日ほど間隔を空けてカレーを食べるのがオススメです。週に2回~3回、朝食にカレーを食べれば充分な頻度だと言えるでしょう。

昼食と夕食は腹八分目にしよう

昼食と夕食は腹八分目にしよう

カレーダイエットでは、2日~3日おきに朝食をカレーにして行います。それ以外の朝食や、毎日の昼食、夕食はいつも通りに食べてOKです。

ただ、カレーにダイエット効果があると食べ過ぎてはダイエットの効果が弱まってしまいますので、他の食事は腹八分目を意識して食べるようにし、満腹以上にならないように心がけましょう。また、おやつに高カロリーなものを食べている場合も、ダイエット効果を得ることはできませんので、控えるようにしてください。

朝食に食べる理由について

朝食に食べる理由について

カレーダイエットでは、朝食にカレーを食べますが、なぜ昼食や夕食ではなく朝食にカレーを食べる必要があるのでしょうか。朝食は、朝起きてからしばらくして食べるものですが、朝の身体は長時間同じ姿勢で寝ていたことから血流が滞っており、新陳代謝も鈍くなっています。

また、1日の中でもっとも体温が低い時間帯なので、脳を含めあらゆる機能が鈍い状態となっているでしょう。その状態の時に、カレーの成分が入ることにより、血行が促進されて体温が上がり、新陳代謝が活発になりやすくなります。

そのため、普通の朝食を食べるよりも、より短時間で身体を全開の状態まで引き上げることができるようになるのです。血行が促進されて体温が上がり、新陳代謝が活発になる時間が早ければ早いほど、日中で消費されるエネルギーは多くなります。そして、身体に蓄積された脂肪もエネルギーとして使用されやすくなるため、ダイエットに繋げることができるのです。

置き換えダイエットとの違い

置き換えダイエットとの違い

カレーダイエットでは、2日~3日おきに、朝食にカレーを食べます。朝食にカレーを食べるとダイエット効果が促されるということになると、さもカレーが低カロリーなものと勘違いしてしまいますが、カレー自体のカロリーは1食あたり約600キロカロリーと、しっかりあります。

では、なぜ朝食にカレーを食べる必要があるのでしょうか。それは、カレーダイエットが低カロリーの食材と置き換えてダイエット効果を促す方法ではないからです。

カレーダイエットは、カレーに含まれているさまざまな成分の作用を活用することでダイエット効果を促していきます。だからこそ、毎日ではなく2日~3日おきでも成立するのです。

カレーダイエットの効果とは?

カレーにはどんな成分が含まれており、どんなダイエット効果があるのか、詳しくご紹介していきましょう。

トウガラシの「カプサイシン」で代謝アップ効果

トウガラシの「カプサイシン」で代謝アップ効果

カレーに含まれているスパイスには、辛味成分である「カプサイシン」が含まれています。カプサイシンは、主にトウガラシに含まれているもので、カレーを食べてカプサイシンが体内に吸収されると、脳に作用してアドレナリンを放出させます。

脳からアドレナリンが放出されると、内臓脂肪や体脂肪など、体内に蓄積された脂肪が燃焼しやすくなるため、効率よく身体にある脂肪を減らすことができるのです。

また、カプサイシンにはダイエットの強力な味方と言われる「褐色細胞」を活発に働かせる作用があるため、脂肪燃焼効果をさらにアップさせてくれるでしょう。そして、カプサイシンには血行を促進させて体温を上昇させる作用もあります。

朝起きたときは体温が低い状態のままですが、カレーに含まれているカプサイシンパワーにより体温が上昇することで、代謝はますますアップし、ダイエット効果を促進してくれるでしょう。

ニンニクの「アリシン」パワー

ニンニクの「アリシン」パワー

カレーを作るときに欠かせない食材として、ニンニクがあります。ニンニクも、ダイエットには欠かせない「アリシン」「スコルジニン」という成分が含まれています。

まず、アリシンには、血液中のコレステロール値の上昇を抑えたり、血糖値の上昇を抑えたり働きがあります。そのため、余分な脂肪が増えることを防いでくれるでしょう。

また、ストレスや疲労などから発生する活性酸の活動を抑制する働きがあるので、さまざまな生活習慣を予防する効果もあります。カレーを食べると、気分がスッキリするのは、さまざまなスパイスに加えニンニクのアリシンパワーによりストレスが緩和されることも関係していると言われているのです。

ニンニクの「スコルジニン」パワーで脂肪分解

カレーのニンニクに含まれている成分として、もうひとつご紹介したいのが「スコルジニン」という成分です。スコルジニンは、代謝を活性化させる働きがあり、身体に蓄積された脂肪を効率よくエネルギーに変換させて燃焼する作用があるため、余分な脂肪を減らしやすくなります。

脂肪は分解されてエネルギー変換されなければ、燃焼しにくいため、ニンニクのスコルジニンパワーはダイエットにとって必要不可欠な成分のひとつと言えるでしょう。

ショウガの「ショウガオール」パワーで体調改善

ショウガの「ショウガオール」パワーで体調改善

カレーを作るときに、ニンニクと共に欠かせないのがショウガです。ショウガには、ショウガオールという辛味成分が含まれており、身体を温めて新陳代謝を活発にし、脂肪を燃焼しやすくしてくれます。

生のショウガには「ジンゲロール」という辛味成分が含まれていますが、カレーのように加熱するとショウガオールに変化します。ショウガを摂取することにより、自律神経も整えられるとされているため、イライラなどのストレスや体調不良も改善してくれるでしょう。

ターメリックの「クルクミン」パワー

ターメリックの「クルクミン」パワー

カレーの色を演出するものと言えば、ターメリックです。ターメリックは別名ウコンとも呼ばれており、二日酔いに効くスパイスとしても知られています。実は、ターメリックに含まれている「クルクミン」という成分がダイエット効果に非常に役立ちます。

クルクミンには、細胞分裂を抑制する働きがあるため、身体の脂肪細胞が増えることを防いでくれるため、肥満予防に役立ちます。また、ターメリックには胆汁の分泌を活発にさせる作用がありますが、これがコレステロールの減少に繋がります。

なぜなら、胆汁の原料はコレステロールなので、胆汁の分泌が活発になるほど、多くのコレステロールが消費されて量を減らしていくことができるのです。ターメリックは色付けや二日酔いのスパイスと思っていた方も多いでしょうが、実はダイエットに非常に効果的な成分のひとつなのです。

クミンの「植物ステロール」パワー

クミンの「植物ステロール」パワー

カレーの香り成分として欠かせないスパイスに、クミンがあります。クミンには、「植物ステロール」という成分が含まれていますが、これにはコレステロールを下げる作用があります。

コレステロールが摂取されると小腸で吸収されますが、その時に植物ステロールが作用して、小腸からコレステロールが吸収されるのを抑制する働きをします。そのため、小腸に吸収されるコレステロールが減り、血液中のコレステロール値が下がっていくのです。

野菜の「食物繊維」パワー

カレーを作る時、玉ねぎやニンジンなどたくさんの野菜を煮込んでいきます。生のまま食べるとなると量が多く感じますが、カレーにして煮込むと大量の野菜を摂取することが可能になります。野菜には豊富な食物繊維が含まれていますので、便の量を増やして便通を改善し、お腹をスッキリさせてくれるでしょう。

また、食物繊維には余分な脂質や糖質の吸収を抑制する働きがあるため、必要以上に脂肪を溜め込まずに済みます。カレーを作る時は、できるだけ繊維質の多い野菜をたっぷりと入れるようにしましょう。

どんなカレーがいいの?選び方について

カレーダイエットでは、朝食にカレーを食べてダイエット効果を促進させていきますが、どのような種類のカレーを選ぶと良いのでしょうか。

カレーを選ぶポイントとしては、できるだけスパイスをたくさん使っているカレーで、肉よりも野菜や魚介類を中心としたカレーの方が良いでしょう。具材がヘルシーなカレーを選ぶことにより、ダイエット効果をよりアップすることができます。朝食なら、ヘルシーなカレーでも充分満足しやすいので、ローカロリーなカレーを選ぶようにしましょう。

スープカレーで効果アップ

スープカレーで効果アップ

カレーの選び方について、もうひとつダイエット効果をアップするなら、具材選びだけでなく濃度にも注目しましょう。とろみのあるベーシックなカレーよりも、サラサラのスープカレーの方がよりダイエット効果をアップさせることができます。

スープカレーにすることで、全体のカロリーを下げることができますし、水分量が増えるため、より満腹感が得やすくなりますし、朝の身体に起きやすい水分不足も解消することができます。ごはんの量を少なめにしても、スープカレーなら充分満足することができるでしょう。

手軽ならレトルト、本格派なら手作り

手軽ならレトルト、本格派なら手作り

カレーダイエットでは、朝食にカレーを食べます。朝忙しい時間帯に食べるため、効率を考えるならレトルトを代用するのも良いでしょう。レトルトのカレーを選ぶときは、できるだけ具材がヘルシーでローカロリーなものを選ぶようにしてください。

週末などに時間を作ることができる方は、手作りのカレーを作ってストックしておくのがオススメです。手作りのカレーなら、油の量を調整することができますし、スパイスや野菜の量を増やすことも可能です。よりダイエット効果をアップさせたいと考えるなら、手作りの野菜たっぷりなスープカレーをストックしておくと良いでしょう。

カレーダイエットの注意点

カレーダイエットの注意点

カレーダイエットは、朝食にカレーを食べるだけのシンプルな方法です。ただ、いくつか注意点がありますのでご紹介しておきましょう。

まず、カレーにはさまざま成分が含まれており、ダイエットに効果を発揮してくれますが、食欲を増進さえる効果があるスパイスも多いため、つい食べ過ぎてしまうことがあります。朝食に食べるカレーは、ごはんが少な目が鉄則ですので、決してお変わりしないようにしましょう。

どうしても食欲が抑えられない時は、ごはんに白滝や野菜を混ぜてカサを増やしたり、キャベツやおからなどローカロリーの食材を組み合わせたりすることで、コントロールするようにしてください。

また、効果が高まるとスパイスを入れすぎてしまうと、胃腸に負担がかかってしまうこともありますので、スパイスの入れすぎにも注意するようにしましょう。

まとめ

カレーダイエットについて詳しくご紹介しました。カレーに含まれている成分の作用により、眠っていた身体が目覚めて新陳代謝が活発になり、1日の消費エネルギーがアップしてダイエットに繋がるということがお分かりいただけたと思います。

朝食にカレーを食べた後に活発に動くと、より効率よく消費エネルギーをアップすることができるので、カレーを食べた後はしっかりと身体を動かしましょう。大好きなカレーをガマンせず、上手に活用することでダイエットすることができるので、ぜひ楽しみながら続けていってくださいね。