禁酒ダイエットで知っておきたい効果や方法、注意点など

ダイエット中は、いろんな事をガマンする必要がありますよね。お酒を控えたり、甘いものや脂っこい物の量を減らしたり、一切食べなかったりする事もあるでしょう。

ただ、あれもこれも全てガマンするとなると、精神的な負担も大きくなりますし、挫折しやすくなってしまいます。ストイックに全てをガマンするのではなく、何かひとつだけガマンするようにしましょう。ダイエット中にガマンするべきことはたくさんありますが、効率やさまざまなメリット麺から考えると「禁酒」のガマンをオススメします。

禁酒は、他のことをガマンするよりも大きな効果を得ることができるのです。禁酒でダイエットを成功させるためには、どんなやり方をするべきなのか、またどんなポイントを抑えておくべきか、さまざまな情報を詳しくご紹介していきましょう。

禁酒ダイエットとは?

禁酒ダイエットとは?

禁酒ダイエットとは、禁酒することで食事の内容や生活リズム、体質を改善させてダイエットしやすくしていく方法です。

お酒を飲むことは、身体や気持ちにさまざまな影響を与えますが、悪影響の麺で言えば暴飲暴食に繋がりやすく、ダイエットに失敗したり過剰に太ってしまったりすることが多々あります。だからこそ、禁酒をすることでダイエット効果を促進させていく必要があるのです。

ただ、お酒が大好きな方にとっては、禁酒ダイエットは辛いと感じる部分もあるでしょう。しかし、禁酒をうまく乗り越えるためのポイントを抑えれば、お酒好きの方でも成功しやすくなります。禁酒ダイエットの具体的なやり方やポイントなど、詳しくご説明していきましょう。

禁酒ダイエットのやり方は

禁酒ダイエットのやり方は

禁酒ダイエットのやり方は、至ってシンプルです。お酒を飲むことをやめるだけで禁酒ダイエットすることができます。

ただ、禁酒という行為は断食に近い感覚にもなるため、急にアルコールの量をゼロにしてしまうと禁断症状が出てしまったり、リバウンドしたりする可能性が高くなってしまいます。禁酒ダイエットをするときは、アルコールの量を少しずつ減らし、身体を慣らしながら禁酒までスムーズに移行していけるようにしましょう。

アルコールの量を把握しよう

アルコールの量を把握しよう

禁酒ダイエットでは、アルコールを絶つことが必要です。急に飲まなくなるのではなく、徐々に減らしていくことでアルコールを欲しない身体へと少しずつ変化させていきましょう。そのためには、自分が普段どれくらいのアルコールを飲んでいるのか、把握しておく必要があります。

1日にビール1本しか飲まない方もいれば、休日には早い時間からビールにワインにと楽しむ方もいらっしゃるでしょう。

ビール1本程度であっても、全く飲まなくなると無性に飲みたくなることがあるので、飲むアルコールの量に関係なく、3日~1週間かけて減らしていくようにしてください。

禁酒が難しい場合は

禁酒が難しい場合は

禁酒ダイエットでは、アルコールを絶つことが必要ですので、時間をかけて少しずつアルコール抜きの生活に馴染んで行く必要があります。

ただ、大好きなアルコールをなかなか絶てないという方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、ノンアルコール飲料を代用してみてください。風味は本物のアルコールに近いため、無理なくアルコール抜きへと移行することができるでしょう。

また、発砲の強い炭酸水などをアルコールの代わりに飲むのもオススメです。ただし、アルコールを飲まない代わりに、甘いジュースや清涼飲料水を飲んでしまうと、カロリーが高くなりダイエットのジャマになるどころかかえって太ってしまいますので、ノンアルコール飲料やカロリーのない炭酸水に限定するようにしましょう。

禁酒がダイエットに効果的な理由

禁酒がダイエットに効果的な理由

禁酒ダイエットでは、禁酒することでダイエット効果を促進していきますが、そもそもなぜ禁酒がダイエットに効果的なのでしょうか。それは、アルコールを摂取することで身体にさまざまな悪影響が出て、太りやすくなってしまうことが関係しています。

禁酒をしてアルコールを絶つことで、身体をリセットして正常な状態に戻すことができるため、太りやすい原因そのものから解決していくことができるのです。では、具体的にアルコールは身体にどのような悪影響をもたらすのか、詳しくご説明しておきましょう。

カロリーの問題

カロリーの問題

禁酒することがダイエットに効果的なのは、アルコールが身体に悪影響及ぼすからです。そのひとつに、カロリーの問題が挙げられます。アルコールは、お水と違いカロリーのある飲み物になるため、アルコールを摂取するだけでもカロリーを摂ることになります。

また、アルコールの作用により食欲が増進されるため、気づかないうちに食べ過ぎてしまうことも関係してくるでしょう。アルコールと一緒に食べる食べ物は味が濃く、油っこいものが多いため、普通の食事よりもはるかにカロリーオーバーしてしまうのです。

亜鉛不足による味覚障害

亜鉛不足による味覚障害

アルコールを摂取することで、食欲が増進されてしまいカロリーオーバーしてしまうため、太りやすい食事となってしまいます。ヘルシーなおつまみを選ぼうとしても、つい塩気の強いものや油の多いものを選んでしまうのは、アルコールにより亜鉛が不足してしまうことが関係しています。

アルコールを摂取すると、体内で分解されるときに亜鉛が消費されてしまうため、身体に必要な亜鉛が不足してしまうことになります。亜鉛が不足すると、舌の味覚が麻痺したり低下したりしてしまうため、薄味では美味しいと感じにくくなってしまうのです。

そのため、アルコールと一緒に食べるものは味が濃いものが増え、塩分もカロリーも摂り過ぎてしまう結果になってしまいます。塩分を摂り過ぎると、身体がむくみやすくなることもあるため、体重以上に太ってしまうことにも繋がってしまうでしょう。

感覚のマヒ

感覚のマヒ

アルコールを摂取することで、脳のコントロールが効かなくなることも太りやすい原因のひとつです。アルコールの分解能力は人それぞれ違いがあるため、この量でボーダーラインを越えてしまうとは言い切れませんが、アルコールをたくさん飲んでしまうと、脳が鈍くなりマヒ状態となるため、冷静な判断がしにくくなるのです。

ダイエットしなければならないとわかっていても、お腹が空いた欲望に打ち勝てず、〆のラーメンやごはん物を食べてしまいます。

また、脳がマヒすることにより甘いものを摂取して栄養補給しようとするため、食後に甘いケーキやアイスクリームを食べてしまうこともあるでしょう。感覚がマヒすることにより、食べ過ぎが増えカロリーオーバーが続けば、ダイエットをしたくても一向に進めることはできません。だからこそ、アルコールを絶って冷静な脳で判断することが大切になるのです。

脂肪分解能力の低下

脂肪分解能力の低下

アルコールを摂取することで、カロリーオーバーとなり太りやすくなってしまいますが、身体にとって大切な機能も低下してしまいます。そのひとつが、脂肪分解能力の低下です。アルコールは肝臓で分解されますが、じつは脂肪も肝臓で分解されています。

しかし、たくさんアルコールを摂取することにより脂肪よりもアルコールを分解することが優先されてしまうため、脂肪の分解が後回しになって身体に蓄積されやすくなるのです。

脂肪の分解能力がどんどん低下すると、肝臓に脂肪が蓄積されて脂肪肝と診断されることもあるので、アルコールの過剰摂取は健康の上でも控えるべきだと言えるでしょう。

肝臓にダメージ、ミトコンドリアを破壊

肝臓にダメージ、ミトコンドリアを破壊

アルコールを摂取することで、もうひとつ肝臓にダメージを与えることがあります。それが、ミトコンドリアを破壊するという行為です。アルコールを摂取すると、肝臓で分解されますが、そのときにアセトアルデヒドが生産されます。

このアセトアルデヒドは有毒性の強い物質で、肝臓の細胞にあるミトコンドリアを破壊してしまいます。ミトコンドリアは摂取した脂肪をエネルギーに変えて燃焼するために必要不可欠な物質ですので、アセトアルデヒドにより破壊されることで、その機能を失ってしまいます。

すきっ腹でアルコールを摂取してしまうと、アセトアルデヒドの濃度が濃くなり分解されにくくなるため、大量のミトコンドリアが破壊され脂肪分解能力がさらに低下しやすくなります。

どうしてもアルコールを飲まなければならない時は、少し胃に食べ物を入れておいたり、他の飲み物を加えたりしてアルコールを過剰摂取しないように気を付けておきましょう。

腸内細菌を破壊

腸内細菌を破壊

アルコールを摂取することで、ミトコンドリアを破壊してしまいますが、腸内細菌も破壊してしまいます。アルコールを摂取すると、胃や腸に存在しているさまざまな菌がひとまとめに破壊されてしまうのです。

悪玉菌だけが破壊されるのであれば、健康促進に役立ちますが、善玉菌など身体に良い働きをしてくれる菌たちまで破壊してしまうため、胃腸の機能が低下しやすくなってしまいます。

菌の働きが弱ってしまうと、感染症にかかりやすくなったり、便秘や下痢を引き起こしたりすることがあるため、体調不良になってしまうようになるでしょう。アルコールを飲んだ翌日に胃腸の調子が悪くなりやすい方は、禁酒ダイエットをすることで胃や腸の菌が復活し、正常に機能するようになるでしょう。

食べているのに栄養不足

食べているのに栄養不足

アルコールを摂取することで、身体に必要な栄養を吸収しにくくなることもあります。身体の機能を正常に保つためには、ビタミンやミネラルなどの栄養素は必要不可欠です。

しかし、アルコールを摂取することにより、それらの栄養素の吸収が鈍り、身体の外へと排出されやすくなるため、身体が慢性的な栄養不足に陥ってしまうようになるのです。

ビタミンやミネラルが不足すると、代謝が落ちてますます太りやすくなってしまいますので、栄養をしっかり摂りたい時はアルコールを飲まないようにしましょう。

禁酒ダイエットの期間は?

禁酒ダイエットの期間について

このように、アルコールを摂取することで、カロリーオーバーとなったり、脂肪分解能力が低下したり、腸内細菌などが破壊されたり、身体に必要な栄養素が不足してしまったりすることがお分かりいただけたと思います。

このように数多くの悪影響があるからこそ、禁酒することで大きなダイエット効果を引き出すことができます。禁酒すると身体の機能が正常化していくため、太りやすかった体質も改善していくでしょう。

そこで気になるのが、禁酒ダイエットをする期間ですが、最初は2週間くらいから試してみるようにしてください。少しずつお酒の量を減らして、完全にアルコールを絶つ期間を2週間持つことで、身体の機能がかなり回復してきます。身体が軽く、頭もスッキリしてくるでしょう。その感覚を心地よいと感じることができれば、さらに禁酒ダイエットの期間を延長していくようにしてください。

アルコールとの距離感をリセットしよう

アルコールとの距離感をリセットしよう

禁酒ダイエットをすることで、身体の機能が正常化し太りやすかった体質も改善していきます。また、禁酒ダイエットをすることで、アルコールとの向き合い方も変わってくるので、定期的に行うようにしましょう。

アルコールを飲むと、楽しい気分になりますし、ストレス発散やリラックスにも繋がるため、全てにおいて悪影響があるわけでありません。

しかし、アルコールをたくさん摂り過ぎることで、身体の機能はバランスを崩し、ダイエット効果も台無しにしてしまうため、程よい距離感を保つことが大切です。最近、飲みすぎが続いているなと思う時は、プチ禁酒ダイエットをしてアルコール抜きの期間を必ず作るようにしましょう。

一度禁酒ダイエットをしてアルコールから離れれば、良い距離感でアルコールと付き合っていくことができるはずです。

まとめ

禁酒ダイエットについてやり方やポイントなど詳しくご紹介しました。アルコールを摂取することで、身体にどんな悪影響が及ぼされるか、よく理解しておけば、自ずとアルコールとの距離感を取りやすくなります。

お酒を飲むことはコミュニケーションのひとつでもあるため、どうしてもやめることはできないという方もいらっしゃるでしょうが、禁酒ダイエットで身体の快適さを知ることができれば、アルコールとの付き合い方も変わってくるでしょう。

禁酒ダイエットをすることで、日々の食生活やアルコールとの距離感を見つめなおし、より健康的なライフスタイルを見つけて行ってくださいね。