黒豆ダイエット知っておきたい効果や方法、注意点など

黒豆ダイエット知っておきたい効果や方法、注意点など

みなさんは「黒豆ダイエット」の存在をご存知でしょうか。黒豆というと、おせち料理に入っていてお正月に食べるものというイメージがあるかも知れませんが、実は効果的なダイエット食でもあるのです。

黒豆にはさまざまな成分が含まれているため、黒豆を食べることでダイエットに繋げることができます。ただ、やり方を間違えてしまうとお腹が緩くなってしまったり、効果が現れなかったりすることもあるので注意が必要です。そこで、黒豆ダイエットについてのやり方や、ポイントなど詳しい情報を幅広くご紹介していきましょう。

黒豆ダイエットとは?

黒豆ダイエットとは、黒豆を食べるだけのシンプルなダイエット方法です。黒豆だけを食べる、単品の置き換え系ダイエットではないので、無理なく続けられることが魅力です。

ただ、黒豆を食べる量を間違えたり、黒豆を食べてはいけない状態で食べてしまったりすると、思わぬ不調を引き起こすことがあるので注意が必要です。

自己流で黒豆ダイエットを開始してしまわないためにも、黒豆ダイエットの正しいやり方について、詳しくご説明していきましょう。

黒豆ダイエットのやり方、方法とは?

黒豆ダイエットのやり方、方法とは?

黒豆ダイエットのやり方は、とってもシンプルです。1日に乾燥の状態で70gの黒豆を小分けにして食べるだけでダイエットになります。

朝食と一緒に黒豆を食べてもいいですし、おやつの代わりに黒豆を食べるのもオススメです。とにかく1日に70gの黒豆を食べるようにしましょう。

黒豆の食べる量に注意が必要

黒豆の食べる量に注意が必要

黒豆ダイエットでは、1日に乾燥状態で70gの黒豆を食べます。しかし、黒豆は食べれば食べるほどダイエット効果が高まるというわけではありませんので、70g以上食べないようにしましょう。

70g以上黒豆を食べると、黒豆に含まれている成分の作用によりお腹が緩くなって、腹痛や下痢症状を引き起こすことがあるからです。また、他の食事のバランスにも影響が出てしまうため、栄養が偏り過ぎないためにも1日に食べる黒豆の量は守るようにしましょう。

黒豆ダイエットは誰でもできるの?

黒豆ダイエットは、1日にたくさんの黒豆を食べます。どのような人でもチャレンジすることは可能なのでしょうか。

実は、黒豆に含まれている成分の作用が影響される場合があるため、日常的に持病の薬を飲んでいる方や、腎臓病を患っている方、甲状腺の病気を持っている方はオススメできないとされています。アレルギー症状などを持っている方も、念のため医師に相談してからダイエットにチャレンジするようにしましょう。

黒豆の食べ方について

黒豆のダイエットの食べ方について

黒豆ダイエットでは、1日に乾燥した状態で70gの黒豆を食べます。では、実際に黒豆はどのようにして食べるのが良いのでしょうか。

満腹感を増やしてダイエット効果を高めるなら、水分を多く含ませる煮豆がオススメです。乾燥した黒豆に水を含ませると、倍以上の約150gにまで膨らみます。食べ応えがあり、胃腸でも膨らみやすいため、まずは煮豆で食べてみるようにしましょう。

黒豆の調理方法について

黒豆の調理方法 茹でる

黒豆ダイエットでオススメの食べ方は、水を含ませる煮豆の状態です。黒豆は乾燥した状態で販売されていることが多いため、水分を充分含ませるために軽く洗ってから一晩水につけるようにしましょう。

日中に作りたい場合は、最低でも5時間は水に漬けておきます。水の量は黒豆に対して2倍の量を用意して浸しておき、しっかり水を含ませたら漬けていた水ごと火にかけます。沸騰直前に火を弱めてコトコト20分~30分ほど茹でたら、火を止めてフタをし、10分~15分蒸らせば完成です。

グラグラと沸騰したままの状態で調理すると、黒豆に含まれている成分が失われてしまう可能性が高くなるので、注意するようにしましょう。

味付けについて

黒豆ダイエットでオススメの食べ方は、シンプルに煮豆が一番です。ただ、気になるのが味付けではないでしょうか。シンプルな煮豆には、豆本来の味しかついていないため味気なく感じる方もいらっしゃるでしょう。

お砂糖を少し含ませると甘味が増して食べやすいですが、カロリーも高くなるので注意が必要です。煮豆を食べるときは、サラダに混ぜたり炒めものに混ぜたり、そのままの場合は軽く塩を振ったりして食べると良いでしょう。

食感が楽しい炒り黒豆

黒豆ダイエットでオススメの食べ方として、もうひとつご紹介しておきます。それが、炒って作る黒豆です。

煮豆に比べると水分をたっぷり含んだ状態にはならないため、かさ増しにはなりませんが、その分カリカリと食感がしっかりするので、咀嚼回数が増えて満腹中枢が刺激されやすくなります。炒った黒豆なら、香ばしい香りと薄い塩味で楽しめるため、カロリーを抑えることもできるでしょう。

炒り黒豆の作り方

炒り黒豆の作り方

黒豆ダイエットでオススメの食べ方として、炒り黒豆がありますがどのようにして作るのでしょうか。炒り黒豆は、煮豆と同じように5時間~一晩水につけておきます。

充分に水を含ませたら、ザルに上げて余分な水分を乾燥させましょう。ある程度乾燥したら、フライパンで乾煎りをして水分を飛ばし、カリカリになるまで弱火で痛めます。香ばしい香りがしてきたら完成です。煮豆に飽きてきたときや、黒豆の食べ方にバリエーションを持ちたい時に作っておくと良いでしょう。

お茶としても楽しめる炒り黒豆

黒豆ダイエットでオススメの食べ方として、炒り黒豆をご紹介しましたが、炒り黒豆にお湯を注ぐと黒豆茶としても楽しむことができます。

アッサリと飲みたい時は急須に黒豆を入れてお湯を注ぎ、しっかりと味を楽しみたい時は鍋でひと煮立ちさせると良いでしょう。お茶として楽しんだ後の黒豆は、水分を吸って柔らかくなっているので、これも食べておくようにします。すると、お茶としても黒豆としても両方楽しむことができるでしょう。

どうして黒豆がダイエットになるのか?効果は

どうして黒豆がダイエットになるのか?効果は

黒豆ダイエットでは、黒豆を1日に70gも食べます。しかしなぜ、黒豆がダイエットに効果的なのでしょうか。それは、黒豆に含まれている成分にダイエット効果を引き出す作用があるからです。

黒豆にはどんな成分が含まれており、どんなダイエット効果があるのか、ひとつひとつ詳しくご紹介しておきましょう。

脂肪の吸収を抑える「サポニン」

脂肪の吸収を抑える「サポニン」

黒豆がダイエットに効果的なのは、「サポニン」という成分が含まれているからです。サポニンには、食べ物を食べて消化されるときに脂肪が吸収されるのを抑える働きがあります。そのため、身体に余分な脂肪が増えないようにしてくれます。

また、体内に蓄積されている脂質が酸化を起こし、動脈硬化を防ぐ作用もあるため、血栓ができたり生活習慣病が引き起こされたりすることを予防することができるでしょう。

内臓脂肪の吸収を抑える「アントシアニン」

必要以上に食欲が増加することを防ぐ

黒豆がダイエットに効果的なのは、「アントシアニン」という成分が含まれているからです。アントシアニンには、脂肪が作られたり、内臓脂肪が吸収されたりするのを抑える働きがあるため、これ以上身体に内臓脂肪が蓄積されることを防いでくれるでしょう。

また、アントシアニンには血糖値の上昇を緩やかにする作用があるため、必要以上に食欲が増加することを防いでくれます。血糖値が急上昇すると、後に急降下して低血糖を引き起こし、それをカバーしようと食欲が増す仕組みとなっていますが、そもそも血糖値が急上昇しないので、不要な食欲が引き起こされることが無くなるのです。

コレステロールを減少させる「イソフラボン」

コレステロールを減少させる

黒豆がダイエットに効果的なのは、「イソフラボン」という成分が含まれているからです。イソフラボンには、善玉コレステロールを増やして、悪玉コレステロールを減らす作用があるため、バランスを整えてくれます。

悪玉コレステロールが増え続けると、新陳代謝が落ちて太りやすい体質になってしまいますし、動脈硬化など生活習慣病を誘発させることもあります。黒豆に含まれるイソフラボンは、ダイエットだけでなく健康にも役立ってくれる成分のひとつなのです。

お通じを改善する「食物繊維」

お通じを改善する「食物繊維」

黒豆がダイエットに効果的なのは、「食物繊維」が豊富に含まれているからです。食物繊維は、腸内の便量を増やして蠕動運動を活発にする作用があるため、便秘を解消してくれる作用があります。

便秘の状態が続くと、身体の中に老廃物や毒素が溜まりやすくなるため、代謝が落ちて太りやすい体質になってしまいます。しかし、黒豆の食物繊維で便秘が解消されれば、老廃物や毒素が溜まりにくくなり、代謝も活発になるため、溜め込みにくく太りにくい体質へと変わっていくでしょう。

さらに、食物繊維には糖質や脂質の吸収を穏やかにする作用があるため、血糖値の上昇やコレステロール値の上昇を抑えてくれる働きがあります。特に、血糖値の上昇が抑えられることにより、不要な空腹感が減り、食物繊維により満腹感も得られるため、食事の量を抑えても満足しやすくなるでしょう。

効果的な黒豆を食べるタイミングとは?

黒豆にはたくさんの良い成分が含まれており、それらがダイエットに効果的なのがお分かりいただけたと思います。黒豆の成分をしっかり吸収し、ダイエット効果をよりアップするためには、食べるタイミングも重要になります。

オススメのタイミングとしては、食事の前や、食事の前半に黒豆を食べるようにしましょう。食事の前や食事の前半に黒豆を食べることで、黒豆に含まれる成分の吸収率が上がりますし、黒豆の食べごたえで満腹感を早く得やすくなるため、その後の食事量を抑えても満足しやすくなります。このことから、黒豆は食事の前や食事の前半に食べるようにしましょう。

炒り黒豆は水と一緒に

炒り黒豆は水と一緒に

黒豆ダイエットでは、1日に70gの黒豆を食べますが、炒り黒豆で食べる場合は、必ず水分も一緒に摂るようにしてください。炒り黒豆は水分が抜けている状態となっているため、水分を一緒に摂ると胃腸の中で膨らみ満腹感を得やすくなるからです。

何度も噛んで細かくすることで水分を吸収しやすくなりますし、満腹中枢が刺激されて早くお腹がいっぱいになります。このことから、炒り黒豆を食べるときは、必ず水分も一緒に摂るようにしましょう。

食事と黒豆のバランスについて

食事と黒豆のバランスについて

黒豆ダイエットでは、1日に70gの黒豆を食べますが、黒豆だけを食べるわけではありません。他の食事に黒豆をプラスする形にするため、どのような食事を摂るかも重要になります。黒豆に含まれていない成分を意識することで、よりバランスの良い食事となるでしょう。

海藻や、野菜、果物をたっぷりと摂るようにし、脂身の少ないお肉や魚を少量プラスし、炭水化物は少な目を心がけるようにしましょう。いつもよりヘルシーな和食を意識することで、ダイエット効果をより高めることができます。

ただ、黒豆ダイエットは続けることが大切ですので、時々は食べたい料理を食べることも大切です。満腹以上にならないように気をつけながら、楽しんでダイエットを続けられるようにしましょう。

黒豆をアレンジをして楽しもう

黒豆をアレンジをして楽しもう

黒豆ダイエットでは、1日に70gの黒豆を食べるため、同じ食べ方ばかりしていては飽きてしまいます。味付けを工夫してみたり、ハンバーグなどの料理にプラスしてみたり、すりつぶしてペーストにしたりして、アレンジしながら取り入れるようにしましょう。

また、食事としてだけでなくおやつの代わりとして少し甘めに味付けした黒豆を食べるのもオススメです。普通のお菓子だとカロリーが高く糖質も脂質もたっぷり摂ってしまいますが、黒豆なら多少甘く味付けしてもお菓子と比べればカロリーを抑えることができます。無理をせずさまざまなアレンジをして黒豆の食べ方を楽しむようにしてください。

まとめ

黒豆ダイエットについて詳しくご紹介しました。黒豆を食べられる状態にするためには、一定時間水につけておいて、煮たり炒ったりする必要があるので手間はかかります。市販されている黒豆はとても便利ですが、かなり甘く味付けされているのでダイエット効果は薄まるため、できるだけ手作りするようにしましょう。

冷蔵庫で保存も効くので、定期的に黒豆を調理してストックしておけば安心です。黒豆の食べ方もさまざまなバリエーションがあるので、自分流にアレンジして、楽しみながら黒豆ダイエットを続けていってくださいね。