
寒い季節が近づいてくると、食べたくなるのがみかん。あったかいコタツに入りながらみかんを食べる時間は至福の時ですよね。実は、このみかんには美味しいだけでなくダイエット効果もあることをご存知でしょうか。みかんを食べるだけでダイエットできるということから、密かに人気を集めています。
どうしてみかんがダイエットに効果的なの?みかんダイエットのやり方は?などさまざまな疑問がわいてくることでしょう。そこで、みかんダイエットについて詳しい情報を幅広くご紹介していきたいと思います。
みかんダイエットとは?
みかんダイエットとは、みかんを食べるだけのシンプルなダイエット方法です。みかんを単品だけ食べてカロリーダウンする、偏ったダイエット方法ではなく、1日のうち数回みかんを食べるだけなので、無理なく続けられるのが大きな魅力のひとつです。
しかし、「今までみかんを食べていたけれどあまりダイエット効果は感じなかったような・・」という方もいらっしゃるでしょう。実は、みかんを食べてダイエットするためには、やり方やポイントを押さえておく必要があるのです。みかんダイエットのやり方は具体的にどのようなものなのか、詳しくご説明していきましょう。
みかんダイエットのやり方について
みかんダイエットのやり方は、とてもシンプルです。食事の前にみかんを1個食べるだけでダイエットすることができます。極端に食事制限をする必要もありませんし、運動をしなければならないということもありません。
おやつの代わりとして食べるのもオススメで、1日に3個~5個くらい食べるだけで十分ダイエット効果を引き出すことができます。
ただ、みかんダイエットで重要なのが、みかんの食べ方です。みかんの食べ方が違うとダイエット効果を引き出しにくくなってしまいますので、詳しくご紹介しておきましょう。
みかんの食べ方は?
みかんを食べてダイエット効果を引き出すためには、みかんの食べ方が重要になります。みかんは、オレンジ色の外側を剥いて中身を食べますが、内皮や白い筋をキレイに取り除いて果肉だけを食べる方もいらっしゃるでしょう。
しかしそれでは、ダイエット効果を引き出すことはできません。内皮や白い筋にこそダイエット効果のある成分がたっぷりと詰まっているので、みかんを食べるときは必ず内皮や筋も一緒に食べるようにしましょう。
みかんダイエットの効果
みかんダイエットでは、食事の前にみかんを1個食べますが、これによりどのような効果が現れるのでしょうか。まず、食事の前にみかんを食べることで、満腹感を早く得ることができるようになります。
食物繊維で満腹感
みかんの内皮や白い筋は、ペクチンと呼ばれる不溶性の食物繊維が含まれているため、胃腸で膨らみやすく、満腹感を早く得やすくしてくれます。
また、不溶性の食物繊維が食事の始めに胃腸に入ることにより、その後に食べる食事の栄養を身体に吸収しすぎない働きも担ってくれるため、糖分や脂質の吸収を抑えることができるでしょう。さらに、不溶性の食物繊維には、便通を改善させる効果もあるため、慢性的な便秘症の方にも効果を発揮します。
ビタミンPの活躍について
みかんダイエットでは、白い筋も一緒に食べますが、白い筋にはビタミンPという成分が豊富に含まれています。みかんと言えばビタミンCというイメージが多いでしょうが、ビタミンPとはどのような成分なのでしょうか。
ビタミンPは、「フラボノイド化合物」「バイオフラボノイド」と呼ばれることもある成分で、ヘスペリジン、ルチン、ケルセチンなどの総称を表しています。
特にヘスペリジンは、果肉の部分に比べると、300倍も白い筋に含まれているので、決して取り除かないようにしましょう。ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、さまざまな効能を身体にもたらしてくれます。具体的にご紹介しておきましょう。
ヘスペリジンの効能について
みかんの白い筋にはヘスペリジンが豊富に含まれていますが、具体的にどのような効能を持っているのでしょうか。まず、ヘスペリジンには、血液中の中性脂肪を分解する働きがあります。そのため、不要な中性脂肪を身体に溜め込みにくくなるでしょう。
もし中性脂肪が増えてしまうと、肥満だけでなく動脈硬化を引き起こし、血液に血栓を作ってしまい脳血栓や心筋梗塞の原因になることがあります。ヘスペリジンは、肥満だけでなく健康にも役立ってくれる成分なのです。
血管へのアプローチ
ヘスペリジンには、中性脂肪を分解するだけでなく、血管にさまざまな効能をもたらしてくれます。まず、ヘスペリジンが毛細血管の透過性をコントロールしてくれるため、最近が侵入したり出血しやすくなったりすることを防いでくれます。
そして、活性酸素を除去して酸化窒素と結合することを防いでくれるため、血管が収縮したまま働きが鈍くなり、血圧が上昇するのを防いでくれます。
そのため、血管が健やかに保たれ、血流も滞らないため、代謝の循環がスムーズになり、脂肪燃焼効率を下げることなく一定に保つことができるでしょう。
ビタミンCを安定させてくれる
ヘスペリジンには、ビタミンCの働きをサポートしたり、安定させたりする働きがあります。ビタミンCは不安定で破壊されやすい成分ですが、ヘスペリジンが働きかけることにより威力を発揮しやすくなります。
ビタミンCは、活性酸素を除去する働きがあり、美容効果も期待できるため、ヘスペリジンの働きは必要不可欠だと言えるでしょう。
みかんには、ビタミンCが豊富に含まれており、2個食べれば1日分のビタミンCを充分補給できると言われています。せっかくのビタミンCの効能を保つためにも、白い筋は必ず一緒に食べるようにしましょう。
シネフリンの効能について
みかんには、シネフリンという成分も含まれています。シネフリンには、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化する働きがあるため、余分な脂肪を身体に蓄積せず、燃焼しやすくしてくれます。
また、シネフリンには食欲の抑える働きもあるため、食事の前にみかんを食べることで、必要以上に食欲が増すことを防いでくれるでしょう。
さらに、シネフリンには、気管支を拡張させる作用もあるため、喉からくる風邪を予防する効果も発揮してくれるでしょう。シネフリンの成分は、青いみかんや、夏みかん、ダイダイに多く含まれていますので、旬な時期にたくさん食べておくようにしましょう。
覚醒効果について
みかんダイエットをすると、ボーっとしていた頭がスッキリしてきます。なぜなら、みかんの香り成分には、脳を覚醒させる作用があるからです。
そのため、眠気がどうしても取れない時にみかんを1個食べると、シャキッと眠気が冷めていくでしょう。朝起きてからボーっとした時間が続きやすい方は、是非みかんを食べて目覚めるようにしてください。気合を入れたい時に、みかんを食べてスッキリした気持ちで挑むのもオススメです。
みかんの選び方について
みかんダイエットをせっかくするなら、美味しいみかんを選びたいですよね。そこで、みかんの選び方についてもご説明しておきましょう。美味しいみかんを見分けるコツとしては、小さめサイズのみかんを選ぶようにしましょう。小さいみかんの方が、大きいみかんよりも味が安定している確率が高いからです。
形は平べったすぎるものよりも、円形に近いものを選ぶと良いでしょう。みかんのヘタは茶色よりも緑色の方が新鮮です。みかんを剥き始めるおヘソの部分は、少し凹んでいるものを選ぶようにしましょう。
みかんの皮は、ハリがあるものを選びカサカサと乾燥していたり、緩みがあったりするものは避けるようにしてください。このような点に注意することで、美味しいみかんを見分けることができるようになるでしょう。
みかんを箱買いした場合
みかんダイエットをしようと、みかんを大量に購入する方もいらっしゃると思います。その時、注意していただきたいのがダンボールの開け方です。
みかんを箱買いした場合、ダンボールの底にあるみかんは、上のみかんの圧力がかかり痛みが早く進行します。そのため、みかんを箱買いした時は、ダンボールの天地をひっくり返して底の方から食べ始めるようにしましょう。
底から食べ始めることで、みかんが傷んで食べられなくなってしまうことを防ぐことができるため、購入したみかんを廃棄することなく楽しむことができます。
焼きみかんのススメ
みかんダイエットでは、基本的にそのままの状態でみかんを食べます。しかし、みかんばかり食べていて飽きてしまうこともあるでしょう。そんな時は、みかんを焼いて食べてみてください。いつもとは違った風味になるのでオススメです。焼きみかんは外皮ごと焼きますので、良く洗っておくようにしましょう。農薬が気になる場合は、40度くらいのお湯で洗っておくと安心です。
コンロに網を引いたりグリルなどで焼いたりするのがオススメですが、それらがない場合はフライパンでも構いません。みかんの外皮にこんがり焼き目がついたらOKです。加熱されることで甘味が増すため、デザート感覚で楽しむことができます。
また、外皮にしっかり火が通っているので、外皮ごと食べることも可能です。みかんの外皮には、より豊富なシネフリンが含まれているため、丸ごとみかんを食べることで効率よく摂取することができるでしょう。
ジュースで飲みやすくする
みかんダイエットで、みかんを食べることに飽きそうになったら、ジュースにして手軽に飲むのも良いでしょう。ジュースにするときも、内皮や筋は取り除かずに入れるようにしてください。
純粋にみかんだけのジュースにするのも良いですが、小松菜などの葉野菜と一緒にジューサーにかけることで、スペシャルドリンクとしても楽しむことができるでしょう。
ただし、ハチミツや砂糖などを加えると、カロリーが加わってしまうためダイエット効果を損なってしまう恐れもありますので、素材本来の甘みだけで楽しむようにしてください。
みかんダイエットの注意点について
みかんダイエットでは、食事の前にみかんを食べてダイエット効果を引き出していきます。しかし、ダイエット効果があるからと1日に大量のみかんを食べてしまうと、カロリーオーバーとなってしまう可能性があるため、注意しましょう。
みかんには果糖が含まれているため、大量に摂取することで1日に必要な摂取カロリーをオーバーしてしまうことがあります。みかんダイエットをするときは、食事の前に1個のみかんで充分ですので、多くても1日に5個程度に抑えておくようにしましょう。
便通の変化に注意
みかんダイエットを始めると、みかんに含まれる不溶性の食物繊維の働きにより便通に変化が生じてきます。人によっては、トイレの回数が増えたりすることもあるので注意しましょう。
また、みかんを一度に大量に食べることで、便量が増えたり下痢症状が引き起こされたりすることがあるため、腹痛を伴うことがあります。そのため、ダイエットに良いからと大量摂取することは避けるようにしましょう。
みかんを食べると手足が黄色くなる理由
みかんダイエットを始めて、みかんをたくさん食べ始めると、手のひらや足の裏が黄色くなってくる方がいらっしゃいます。主に女性に現れやすい症状ですが、なぜみかんをたくさん食べると手足が黄色くなってしまうのでしょうか。これは、みかんの色素であるカロテノイドに原因があります。
カロテノイドは、血中で脂肪酸と結合して脂肪細胞に溜まる性質があるため、たくさん食べると脂肪に色素が溜まりやすくなり、皮膚にその色が現れやすくなるのです。特に身体に悪影響を及ぼすものではありませんが、気になる場合はみかんの量を調整するようにしましょう。
まとめ
みかんダイエットについて詳しい情報を幅広くご紹介しました。みかんダイエットを成功させるポイントは、内皮や白い筋も一緒に食べることです。
今まで、キレイに取り除いてしまっていた方は、せっかくのみかんの効能を捨ててしまっていることになりますので、今日から改めていきましょう。また、みかんの選び方を知っておくことで、美味しくダイエットを継続することができるでしょう。焼きみかんやジュースなど、さまざまな食べ方にアレンジして、楽しくみかんダイエットを続けていってくださいね。