
寒い季節になると、あったかいホットミルクが飲みたくなりますよね。しかし、ダイエット中は牛乳を控えた方が良いという気がする方も多いのではないでしょうか。何となく「牛乳=太る」というイメージがあるからだと思います。しかし、実は「牛乳=ダイエット」でもあることをご存知でしょうか。
知っているようで知らない牛乳の魅力を紐解いていくことで、今までの太りやすいというイメージを払しょくすることができるでしょう。
牛乳を用いたダイエット方法も出ているため、牛乳をよく知ることで痩せやすい体質へと改善していくことも可能です。そこで、牛乳や牛乳ダイエットに関する情報を詳しくご紹介していきましょう。
牛乳ダイエットとは?
牛乳ダイエットとは、牛乳を飲むことでダイエット効果を促進していくものです。牛乳と言えば太るというイメージをもたれていた方も多いでしょうが、実は牛乳はダイエットに非常に効果的な食材のひとつなのです。
しかし、牛乳がダイエットに良いからといって、たくさん飲めば効果が現れるというわけではありません。
ダイエット効果を引き出すためには、牛乳を飲むタイミングや注意点に気をつける必要があります。牛乳ダイエットに失敗してしまわないためにも、まずは正しい牛乳ダイエットのやり方を学んでいきましょう。
牛乳ダイエットのやり方について
牛乳ダイエットのやり方は、とてもシンプルです。食事の前にコップ1杯牛乳を飲み、空腹時や寝る前に牛乳を飲むことでダイエット効果を引き出すことができます。
冷たいまま飲んでしまうと胃腸に負担をかけてしまうため、人肌の温度や少し温めた状態にするとより効果的です。また、1回に飲む牛乳の量はコップ1杯程度にとどめるようにしましょう。コップ1杯の目安は、200mlくらいです。
気になる牛乳のカロリーについて
牛乳ダイエットでは、食事の前や空腹時、夜寝る前に温かい牛乳を飲んでいきます。しかし、やはりカロリーが気になるという方も多いのではないでしょうか。
牛乳のカロリーは、コップ1杯(200ml)あたり約130キロカロリーほどしかありません。低脂肪牛乳なら、コップ1杯(200ml)あたり約100キロカロリー未満になるでしょう。単純にカロリーだけを見ても、高カロリーとは言えないレベルなので、神経質になる必要はありません。
また、適切なタイミングで牛乳を飲むことで、結果的に1日の摂取カロリーを抑えることができますし、ダイエット効果により消費カロリーもアップするので、ダイエットのジャマになることはないでしょう。
飲むタイミングの重要性
牛乳ダイエットでは、食事の前や空腹時、夜寝る前に温かい牛乳を飲むことが基本です。ではなぜ、食後など他のタイミングではないのでしょうか。
それは、牛乳を飲むタイミングにこそダイエット効果を引き出すカギがあるからです。それぞれのタイミングに隠された働きについて、詳しくご説明しておきましょう。
食事の前に飲む理由
牛乳ダイエットでは、必ず食事の前に温かい牛乳を飲みます。なぜこのタイミングで牛乳を飲む必要があるのかというと、栄養をしっかり補給するためです。
牛乳には、さまざまな成分が含まれていて、たくさんの栄養を一度に摂取することができるので、身体が必要としている栄養補給を満たすことができます。
また、温かい牛乳を飲むことでお腹の中が満たされ、気持ちも落ち着くため、その後の食事を抑えても充分満足しやすくなるのです。だからこそ、食事の後ではなく食事の前に温かい牛乳を飲むことが大切で、ダイエットにも結び付くのです。
空腹時に飲む理由
牛乳ダイエットでは、空腹時にも温かい牛乳を飲みます。基本的に、1日3食しっかり食べていれば、十分なエネルギーを確保できていますが、仕事で疲れたり、家事がひと段落ついたりすると、つい小腹が空いて甘いものを食べたくなってしまうこともあるでしょう。
そんな時、甘いチョコレートやクッキーなどのお菓子を食べてしまうと、必要以上にカロリーを摂取してしまい、脂肪として身体にエネルギーが蓄積されてしまいます。
しかし、甘いお菓子の代わりに牛乳を飲むようにすれば、必要最低限の摂取カロリーでありながら、満足することができるでしょう。
牛乳は温めることで甘味を感じやすくなりますし、少量のメイプルシロップを加えれば、スイーツに近い甘さになるため、充分楽しむことができるはずです。
夜寝る前に飲む理由
牛乳ダイエットでは、夜寝る前にも温かい牛乳を飲みます。食事の前や、空腹時と違い、夜寝る前に飲む理由はどこにあるのでしょうか。大きな理由としては、睡眠の質を向上するために、温かい牛乳が必要だということです。
寝る前に温かい牛乳を飲むことで、身体がポカポカ温められます。眠気は、体温が下がるときに感じやすいため、一度温かい牛乳で体温を上昇させて体温差を生じさせ、眠りにつきやすくさせる効果があるのです。
また、寝る前に温かい牛乳で栄養補給することにより、寝ている間に分泌される「成長ホルモン」の分泌を活発にさせる効果があります。
成長ホルモンの分泌はダイエットに欠かせない要素のひとつなので、寝る前の温かい牛乳は必須アイテムだと言えるでしょう。
牛乳ダイエットの効果
成長ホルモンについて
牛乳ダイエットでは、夜寝る前に温かい牛乳を飲みます。睡眠の質を良くするためと、成長ホルモンの分泌を活発にさせることが目的ですが、成長ホルモンとはどのような作用をもたらすものなのでしょうか。
成長ホルモンは眠っている間に分泌されるもので、脂肪の修復や成長をサポートしたり、新陳代謝を活発にしたりするために必要な成分です。成長ホルモンが活発に分泌されると、その分身体の機能が活発に稼働するため、身体全体の代謝がアップしやすくなるのです。
代謝がアップすると、身体に蓄積された脂肪が燃焼しやすくなりますし、老廃物などもデトックスしやすくなるため、成長ホルモンはダイエットに欠かせないものだと言えるでしょう。
成長ホルモンの分泌は、夜22時~3時までが活発になると言われているため、この時間帯に質の良い睡眠を取っておくことが大切になります。寝る前の温かい牛乳で、よりよい睡眠を取れるようにしておきましょう。
ストレスを緩和させるカルシウム
牛乳ダイエットでは、食事の前や空腹時、夜寝る前に温かい牛乳を飲んでいきます。飲むタイミングがダイエット効果を引き出していますが、牛乳に含まれている成分もダイエット効果をサポートしてくれているのでご紹介しておきましょう。
まず、牛乳と言えばカルシウムというイメージを持つ方も多いでしょうが、カルシウムにはストレスを緩和させる効果があります。ストレスが溜まった状態でいると、イライラを静めようと甘いものを食べたくなったり、お酒を飲みすぎたりしてしまうことがあります。
しかし、牛乳のカルシウム成分によりイライラを静めることができれば、不必要に食べたり飲んだりすることも減ってくるでしょう。また、ストレスから解放されてリラックスすることにより、身体の血液循環が安定するため代謝がアップし脂肪を燃焼しやすくなる効果もあります。
脂肪や糖質を分解させるビタミンB群
牛乳は太るというイメージを持つ方も多かったと思いますが、実は牛乳に含まれているビタミンB群には、脂肪を分解する作用があるのです。
牛乳には、ビタミンB1やビタミンB2などビタミンB群が含まれていますが、摂取した脂肪や糖質を分解して身体の外へ排出しやすくしてくれる働きをサポートしてくれます。
食事の前に牛乳を飲んでおくことで、その後の食事により摂取した脂肪や糖質の吸収を抑えることができるので、痩せやすい体質へと変えてくれるでしょう。
コレステロールをコントロールするパントテン酸
牛乳に含まれているパントテン酸という成分には、コレステロールをコントロールする働きがあります。コレステロールには、悪玉コレステロールと善玉コレステロールがありますが、パントテン酸は、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを活性化させる作用があるのです。
また、パントテン酸は脂肪や糖質、タンパク質を分解してエネルギーを作り出したり、ストレスを緩和させてイライラを静めたり、塩分や水分をコントロールしてむくみを防止したりする作用もあります。これらの作用により、ダイエット効果をよりアップしてくれるでしょう。
リラックスをサポートする牛乳
温かい牛乳を飲むことで、ホッとした経験がある方も多いと思います。実は、このホッとリラックスできるのも、牛乳に含まれているビタミンB12が関係しています。
ビタミンB12には、自律神経のバランスを整える作用がありますし、鎮静作用のある脳内物質セロトニンがトリプトファンから生成されるため、気持ちを落ち着かせて眠気を引き起こしやすくさせます。
お腹が空いたとイライラした気持ちを、ゆっくり静めてくれたり、夜寝る前に眠気が起きやすかったりするのはそのためです。ダイエット中だからこそ、牛乳を飲むことはダイエットに繋がると心得ておきましょう。
ダイエット効果をアップする方法
牛乳ダイエットでは、食事の前や空腹時、夜寝る前に温かい牛乳を飲んでいきます。ダイエット効果をさらにアップさせるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。
まず、牛乳を飲むときは一気に飲み干すのではなく、ゆっくりひと口ずつ飲むようにしましょう。出来れば、ひと口ずつ噛んで飲むようにするのがオススメです。
ひと口ずつゆっくり噛んで飲むことで、満腹中枢が満たされやすくなるからです。たくさん満足感を得ることができれば、食事量を抑えても物足りなさを感じませんし、必要以上に空腹感に悩まされることもなくなるでしょう。
運動をプラスする
牛乳ダイエットの効果をアップさせるために、もうひとつプラスしていただきたいのが運動です。ウォーキングや筋力トレーニングなど運動をした後に、牛乳を飲むことで、筋肉量をアップさせやすくなります。
牛乳に含まれているタンパク質が、運動により傷ついた筋肉を素早く修復させて、代謝をアップしてくれるからです。代謝がアップすると、その分消費カロリーもアップしやすくなります。
牛乳のタンパク質は吸収されやすいため、運動後に飲むことで効率よくタンパク質を摂取することができるでしょう。
お腹がゴロゴロしてしまう場合
牛乳ダイエットは、食事の前や空腹時、夜寝る前に温かい牛乳を飲むだけでダイエットできるため、非常にシンプルで続けやすいダイエットです。
しかし、牛乳を飲むとどうしてもお腹がゴロゴロして下痢になったり、腹痛が起きたりしてしまう方もいらっしゃるでしょう。このような症状が起きる方の場合、乳糖不耐症である可能性が高いと言えます。
乳糖不耐症の方は、牛乳に含まれる乳糖を分解することができません。牛乳の乳糖を分解するためには、ラクターゼという酵素が必要です。しかし、ラクターゼが少ないと、十分に乳糖を分解することができないため、腸に留まり炭酸ガスや乳酸となって、腸を刺激してしまいます。
腸の刺激がひどくなるほど、腹痛や下痢が引き起こされてしまうのです。ラクターゼの量は個人差がありますが、日本人は少ない人が多いと言われています。
最近は、お腹がゴロゴロしやすい人に向けた加工牛乳も出ているので、試してみると良いでしょう。ただ、ラクターゼの量は増やすことができないため、どんな牛乳を飲んでもお腹がゴロゴロしてしまう方は、牛乳ダイエットを行わないようにしましょう。
まとめ
牛乳ダイエットについて詳しくご紹介しました。「牛乳=太る」というイメージをもたれていた方も、「牛乳=痩せる」というイメージに変わったのではないでしょうか。牛乳ダイエットは飲むタイミングが大切ですので、食事の前や空腹時、夜寝る前に飲むようにしましょう。
また身体への負担を和らげるためにも、温かい状態で飲むようにしてください。牛乳の種類によって、味も脂肪分の量も異なるため、さまざまな種類の牛乳を飲み比べて、自分好みのものを見つけてみるのも良いでしょう。
美味しい牛乳を飲むだけのシンプルなダイエット方法ですので、いつでも取り入れやすいのが魅力です。正しいやり方をしっかり理解し、細かなルールを守ることで、牛乳ダイエットを成功させて理想の体重や体型を手に入れてくださいね。