
実は最近、りんごダイエットが再び見直され始めているのです。昔流行ったダイエットとして記憶に残っているものに、「りんごダイエット」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。りんごダイエットは一大ブームとなり、多くの人が実践しました。
進化したりんごダイエットとして、じわじわと支持を集め始めています。現代版のりんごダイエットはどのようなものなのか、詳しくご紹介していきましょう。
現代版のりんごダイエットとは
りんごダイエットと言えば、りんごだけを食べ続けるダイエットというイメージがあるでしょう。確かに、昔はりんごダイエットと言えば、りんごばかり食べて体重を減らすという考え方でしたが、現代版では少し異なります。
まず、りんごを置き換え食材として取り入れるということ。そして、りんごだけでダイエットを行う場合は、期間を限定しているということです。
進化した現代版のりんごダイエットはどのような方法で行っていくのか、詳しくご説明していきましょう。
リンゴダイエットのいろいろなやり方
プチりんごダイエットのやり方
りんごダイエットとして、初めにご紹介するのは最も手軽な方法のプチりんごダイエットです。
やり方はとっても簡単で、小腹が空いた時にりんごを食べるだけでダイエットに繋がります。ちょっと小腹が空いたなという時に、つい口にしてしまうのは、甘いチョコレートやお菓子、中には菓子パンという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そのひと口をりんごに変えるだけで、カロリーを減らすだけでなく食物繊維やビタミンなど身体に良い成分を取り入れることができるのです。夜中にお腹が空いてしまった時も、りんごを食べておけば太る原因を元から解決することができるでしょう。
食事の前にりんごを食べるやり方
りんごダイエットとして、毎回の食事の前にりんごを食べる習慣を持つ方法もご紹介しておきましょう。食事の前に、りんごを半分~1個食べておくと、胃が膨らんでその後に食べる食事量を減らすことができます。
りんごには、食物繊維がたっぷり含まれているので、食前に食べておくことで食事の時に摂る脂質や糖質の吸収を穏やかにすることができるでしょう。
また、りんごを噛むことで通常よりも咀嚼回数がアップするため、より満腹感を早く得ることができるようになります。
1食置き換えの食材とするやり方
りんごダイエットとして、次にご紹介するのが1食分の食事をりんごに置き換えるダイエット方法です。朝食や夕食などをりんごに置き換えることで、1日に摂取するカロリーを大幅に抑えることができます。
今まで、朝食を食べる習慣がなかった方も、朝にりんごを1個しっかり食べておくことで、お昼にドカ食いすることを防ぐことができるでしょう。
また、仕事で夜遅い時間に食事を摂る人は、りんごに置き換えることで余分な脂肪が蓄積されるのを防ぐことができます。
本格的なりんごダイエット
りんごダイエットで結果を出したいという方は、本格的にりんごダイエットを進めていきましょう。
口に入れるものは、りんごとお水だけという究極のダイエット方法です。ただし、りんごだけを食べるダイエットをしていい期間は、3日以内に留めるようにしましょう。
それ以上りんごダイエットを続けてしまうと、栄養不足となって身体のバランスが崩れてしまい、リバウンドもしやすくなるからです。そのため、りんごだけを食べ続けるダイエットは3日間のうちに終了するようにしてください。
りんごダイエットで変わること
りんごダイエットを始めると、プチりんごダイエットでも、本格的なダイエットでも、身体にさまざまな変化が訪れるようになります。
まず、りんごに含まれる食物繊維「セルロース」のおかげで、腸がキレイになり身体の中からスリムになっていくことができるでしょう。りんごに含まれている食物繊維は、不溶性のものなので、胃腸の中で溶けずに残ります。
胃腸の中で繊維質が残ると、満腹感を得やすくなりますし、腸を通るときに便通を改善してくれるので、便秘症だった人も快適なお通じに変わっていくでしょう。
水に溶ける食物繊維ペクチン
りんごに含まれている食物繊維には、水に溶けない不溶性のセルロースのほかに、水に溶けるペクチンという食物繊維もあります。
ペクチンは、りんごの皮に多く含まれているため、皮ごと食べるようにしましょう。ペクチンは、糖分や、塩分、脂肪などをゲル状にして包み込んで、身体に吸収しにくくさせる作用があります。そのため、不要な成分を身体に取り込みにくくなるでしょう。
むくみにくい身体へ
りんごダイエットをすることで、むくみにくい身体に変わっていくようになります。それは、りんごに含まれている「カリウム」が、体内にある余分なナトリウムを排出して血流を改善し、血圧を下げる作用があります。
身体のむくみは塩分に含まれるナトリウムが身体に蓄積されることから起きるので、りんごを食べることでむくみを除去することができるようになるのです。
むくみを放置しておくと、脂肪細胞が肥大化しやすくなるので、りんごダイエットでむくまない身体へと変えていくことが大切です。
アンチエイジング効果について
りんごダイエットを行うことで、アンチエイジング効果も期待することができます。りんごには100種類以上もの「ポリフェノール」が含まれているため、さまざまな良い作用を身体にもたらしてくれるのです。
ポリフェノールには、活性酸素を抑える抗酸化作用が強くあるため、老化を防止することができます。りんごを切った状態で置いておくと、表面が酸化して茶色くなるのは、抗酸化作用が働き中の水分を保とうとする作用があるからです。
さらに、ポリフェノールにはコレステロールの減らす作用もあるため、ダイエット効果も期待できるでしょう。ポリフェノールは果肉に含まれていますが、最も多いのは皮の部分です。
果肉に比べると、皮には4倍以上のポリフェノールが含まれているため、りんごダイエットをするときは、必ず皮ごと食べるようにしましょう。
病気にかかりにくくなる
りんごダイエットを行うことで、身体のデトックスが働き、免疫力がアップするため、風邪などの病気にかかりにくくなると言われています。
毎日りんごを1個食べている人は、食べていない人に比べると風邪などの病気にかかりやすいというデータもありますし、イギリスでは「1日1個のりんごで医者いらず」ということわざまで存在しています。
りんごは、赤ちゃんから食べ始められる食材なので、身体にとって必要なフルーツと言えるでしょう。
りんご1個当たりのカロリーについて
りんごダイエットでは、りんごを中心に食べていきますが、実際にりんごにはどれくらいのカロリーがあるのでしょうか。りんごの大きさや種類にもよりますが、1個当たりのカロリーは、100キロカロリーから150キロカロリーです。
1日に必要とされている摂取カロリーは1800キロカロリーから2200キロカロリーと言われているため、1食分をりんごに置き換えるだけでもかなりのカロリー制限に繋げることができるでしょう。
りんごは、カロリーが低いにもかかわらず1個当たりの満腹感は非常に高い食べ物です。実際に、りんごを丸ごと1個食べようとしたら、かなりお腹がいっぱいになるでしょう。他のフルーツに比べて満足度が高く、カロリーが低いからこそ、ダイエットに最適だと言えるのです。
空腹時のりんごの満足感
りんごダイエットを始めると、りんごを丸ごと1個食べるときの満足感に驚くことでしょう。その感覚を今後に生かすためにも、ダイエット終了後はりんご1個を基準に、空腹度を測るようにしてください。
ちょっとお腹がすいたなという時は、お菓子や菓子パンに手が伸びそうになりますが、その時に「今、りんごを丸ごと1個食べられるだろうか」と自分に確認してみてください。
「ちょっと丸ごと1個はキツイかな・・」と、りんごを丸ごと1個食べるほどの空腹ではないのなら、それは本物の空腹ではないということになります。
りんごを基準にして空腹の度合いを測り、つまみ食いやダラダラ食いを防げるようになれば、りんごダイエット後も体型や体重をキープしやすくなるでしょう。
りんごの食べ方について
りんごダイエットでは、りんごを中心に食べていきますが、どのようにして食べるのが良いのでしょうか。一番オススメの食べ方は、やはり丸ごと1個を皮から食べるのが良いでしょう。
包丁を入れずにりんごに直接かじりつくことで、抗酸化作用が働き表面が茶色く変色することを防ぐことができます。また、直接かじりつくことで咀嚼回数がアップするため、満腹感も得やすくなるでしょう。
小さいものをチョコチョコ食べるよりも、大きくかじりついた方が満足度も高いので、豪快に食べるようにしましょう。
おやつ感覚で食べたい場合
りんごダイエットで、おやつ代わりにりんごを食べたい方は、丸かじりだとデザート感覚が無くなってしまいます。そんな時は、りんごをオシャレにスライスしていきましょう。
薄めにりんごをスライスすることで、スナック感覚で食べやすくなります。りんごの表面が酸化するのを防ぎたい場合は、塩水に切ったりんごを少し浸すと良いでしょう。シャリシャリと食感も楽しいので、丸ごとかじる食べ方に飽きたときは試してみてください。
りんごの加熱について
りんごダイエットでは、基本的に生のりんごを皮ごと食べるようにします。しかし、デザート感覚で食べたい方の場合、りんごを加熱して食べるやり方もあります。
りんごをホイルで包んで焼いたり、スライスしたりんごを焼いてシナモンを振りかけたりするのも良いでしょう。
お砂糖を加えると、せっかくヘルシーなりんごがカロリーオーバーしてしまうので、できるだけ控えるようにしてください。また、加熱によりビタミンなどの成分が壊れてしまうので、時々楽しむ程度に抑えましょう。
りんごダイエットを行う時期について
りんごダイエットは、おやつ感覚や食事前に食べる方法であれば、いつ行っても大丈夫です。しかし、3日間りんごだけを食べる本格的なダイエットを行う時は、時期を選ぶようにしましょう。
例えば、体調が優れない時や、生理中、激しく運動をする時期に、本格的なりんごダイエットを行ってしまうと、身体のバランスを崩してしまう可能性があります。このような時期は、りんごダイエットを行わないようにしましょう。
りんごダイエットにオススメな時期とは
りんごダイエットを効率よく行いたい場合、より効果をアップさせる時期を選ぶようにしましょう。生理中は、りんごダイエットに不向きな時期ですが、生理後はりんごダイエットに最適な時期となります。
生理後は、卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンが活発に分泌されるため、身体のデトックス効果が高まり、新陳代謝も活発になります。そのため、この時期にりんごダイエットをすることでより効率よくダイエットを進めることが可能になるのです。
卵胞ホルモン(エストロゲン)が活発に分泌されるのは、生理後から排卵日にかけての期間で約2週間あります。ダイエットに最適な時期を逃さないようにして、ダイエットをより効率よく進めていきましょう。
定期的にダイエットしよう
りんごダイエットは、本格的に行う場合3日間という短い期間に限定されます。しかし、それ以降りんごダイエットをしてはいけないということではありませんので、しばらく期間をおいて再び行うのも良いでしょう。
最近、暴飲暴食が続いているなという時や、便秘気味になっているときにりんごダイエットを行うことで、身体をリセットすることができるでしょう。
りんごダイエットを一時的なものではなく、うまく活用することで大幅な体重増加や体型の変化を予防していくことが大切です。
まとめ
りんごダイエットについて詳しくご紹介しました。昔と違い、進化した現代版のりんごダイエットは、期間も限定されておりやり方もさまざまな方法があります。それぞれのニーズに合わせてりんごダイエットを行うことで、無理なく続けていくことができるでしょう。
りんごの種類によって味は異なりますので、是非自分好みのりんごを見つけて楽しみながらダイエットを行ってください。