
ポッコリと出たお腹や体重をどうにかしたいと思っていても、ダイエットでハードな運動は長続きしたためしがないという方は多いのではないでしょうか。
お腹を引き締めたり体重を減らしたりするダイエットは、たくさん種類がありますがハードな筋力トレーニングや運動をすることが多いため、チャレンジすらしない方もいらっしゃるでしょう。そんな方に最適なのが「逆立ちダイエット」です。
逆立ちダイエットなら、ハードな運動をしなくても、ポッコリと出たお腹を引き締め、ダイエットを促進してくれます。そんな逆立ちダイエットとは、どのような方法で行うのか、ポイントやコツなどさまざまな情報を幅広くご紹介していきましょう。
逆立ちダイエットとは
逆立ちダイエットとは、逆立ちをするだけでダイエット効果を引き出すとてもシンプルなダイエット方法です。自分に合ったペースで逆立ちするだけで、身体にさまざまな影響が与えられ、ダイエット効果を生み出していきます。
逆立ちが苦手な方でも行える簡単な方法もあるので、逆立ちダイエットのやり方について詳しくご説明していきましょう。
逆立ちダイエットの回数、時間、タイミング
逆立ちダイエットは、1日に数回逆立ちをするだけのとてもシンプルなダイエット方法です。回数の目安としては、1日に2回~3回行うと良いでしょう。
回数を多くすればするほど効果が増すというわけではありませんので、多くても1日5回くらいで充分ダイエット効果を引き出すことができます。
逆立ちダイエットするタイミング、いつ
逆立ちダイエットでは、1日に2回~3回逆立ちをしていきますが、どのようなタイミングで逆立ちするのが良いのでしょうか。オススメなのは、朝起きた後と、食事の前です。
朝起きたばかりの頃は、頭がボーっとしていて身体も目覚めていない感じがしますが、逆立ちすることで頭も身体もシャキッと目覚めやすくなります。
また、食事の前に逆立ちを行うと食欲を抑えられる効果もあるので、朝、昼、晩の食事の前に試してみると良いでしょう。
逆立ちダイエットする時間は
逆立ちダイエットでは、朝起きた後や食事の前に1日2回~3回逆立ちをしますが、1回あたりの逆立ちにかける時間はどれくらいが良いのでしょうか。
具体的な時間で言うと、1回あたりの逆立ちで30秒~1分は逆立ちするようにしましょう。
逆立ちが苦手な方や、体勢が辛い方は10秒くらいからスタートして徐々に身体を慣らしていくようにしてください。
ただ、長く逆立ちすれば良いというわけではありませんので、長くても1分半には元の姿勢に戻るようにしましょう。
逆立ちダイエットのやり方 種類
基本の逆立ちのフォームは
逆立ちダイエットで気になるのが、逆立ちのフォームです。ベーシックな逆立ちのフォームでは、壁に脚をつけてバランスを取り、腕だけで支えます。
久しぶりに逆立ちをしようとすると、少し躊躇してしまうこともあるかもしれませんが、床を蹴る力が弱いと反動が付きにくくバランスを崩しやすくなるので、壁に向かって逆立ちをするときは思い切って行うようにしましょう。また、床に置く手の位置は肩幅くらいの広さにあらかじめ広げておくと、着地させやすくなります。
三点で支える逆立ちのフォームは
逆立ちダイエットをしたいけれど、あまりにも久々に逆立ちをするので少し不安という方もいらっしゃるでしょう。
逆立ちに失敗して身体を傷めてしまう可能性もあるので、不安がある場合はいきなりベーシックな逆立ちのフォームをするのは危険です。
そんな時は、手と頭の三点で支える逆立ちのフォームにすると良いでしょう。床に肩幅に開いた手を置き、手の間の少し前に頭を置き、手と頭が三角形になるようにします。
その状態で腰を高く引きあげ、床を足でけって壁につけましょう。不安な場合は、誰かに補助についてもらい脚をサポートしてもらうと安心です。
三点で支える逆立ちのフォームなら、バランスが取れやすいので長めに逆立ちし続けることができるでしょう。頭が痛い方や、タオルやクッションを挟んでおくと痛みが軽減されます。
上半身で支える逆立ちのフォームは
逆立ちをもっと安全に身体の負担なく行うなら、上半身で支えて逆立ちをすることも可能です。
床に仰向けで寝たら、膝を曲げて腰を浮かせます。手で浮いた腰を支えたら、曲げた膝を伸ばして下半身だけを逆立ちにさせましょう。ワキを閉めて肘で腰を支えることで安定しやすくなります。
また、腰を支える位置をお尻の方ではなく背中側にすることで、下半身のバランスを取りやすくなります。もしバランスが崩れて倒れそうになっても、膝を曲げればすぐに安定するので安心です。
慣れてきたら空中で逆立
逆立ちの得意不得意はそれぞれあると思いますので、できるレベルからスタートしていくようにしましょう。スタンダードな逆立ちに慣れてきた方は、壁から少し離れて空中でも安定するようにチャレンジしていきます。
壁に脚をつけず、空中で逆立ちすることでバランスを保とうとさまざまな筋肉が鍛えられ、刺激されるのでよりダイエット効果を促進することができます。
逆立ちの状態でストレッチ
スタンダードな逆立ちに慣れてきたら、逆立ちの状態でストレッチするのにもチャレンジしてみましょう。
逆立ちの状態で脚を開脚することで、脚の内側をストレッチすることができますし、バランスが崩れやすくなるのでさらに細かい筋肉を刺激することができます。
また、下半身を前に倒して床に水平になるように曲げたりするのもオススメです。逆立ちの状態でストレッチを試みることで、スタンダードな逆立ちよりもバランスが崩れやすくなる分、たくさんの筋肉を鍛えることができるので、慣れてきたらどんどんチャレンジしてみるようにしましょう。
逆立ちがダイエットになる理由、効果
逆立ちダイエットでは、さまざまなフォームややり方で逆立ちを行っていきます。では、なぜ逆立ちがダイエットに効果的なのでしょうか。
筋肉量を増やすことがてきる 代謝のアップ
まず、逆立ちをすることでたくさんの使われていない筋肉を刺激し、筋肉量を増やすことができるのが関係しています。筋肉が刺激され、筋肉量が増えていくと代謝がアップするため脂肪を燃焼しやすくなるのです。
また、摂取カロリーを消費しやすくなるため、いつもと変わらない食事量でも脂肪を溜め込みにくくなっていくでしょう。
逆立ちすることで、バランスを取ろうと腹筋背筋などの大きな筋肉が刺激されますし、逆立ちを支えようと肩や肩甲骨周りの筋肉も刺激されます。大きな筋肉が刺激され、筋肉量が増えるほど代謝もアップしやすくなるので効率よくダイエットすることができるのです。
逆立ちで内臓の位置が変わるから痩せる?
逆立ちダイエットが効果的なのは、筋肉だけが原因というわけではありません。逆立ちすることで、内臓の位置が変わることも関係しています。
そんなに暴飲暴食ではないのに、下腹だけがポッコリ出てしまっている方がいらっしゃいますが、実は脂肪がたまっているのではなく内臓が下がってしまっている状態の可能性が高いと言えます。
内臓は、骨盤や骨盤底筋により支えられていますが、歪みや筋力の低下が加わると内臓を支えきれなくなるため、どんどん下へと下がっていってしまうのです。胃下垂と言われることもありますが、胃だけが下がることはないので正しくは「内臓下垂」していると言えます。
重力に逆らえず内臓下垂していくと、骨盤はますます歪み血流が滞って代謝が下がり太りやすくなってしまうのです。
しかしこのような状態でも、逆立ちをすることで重力の力を借りて正しい位置に戻すことができますし、筋力アップで内臓下垂の進行を抑制することもできます。毎日逆立ちをすることで、内臓を正しい位置に戻し、機能しやすい状態へと回復させていきましょう。
血行促進の効果で代謝が上がる
逆立ちダイエットが効果的なのは、血行促進されるのも大きな理由のひとつです。血液の流れは、心臓から送り出された血液が各細胞を回り、再び心臓へと戻っていく仕組みとなっています。しかし、重力の関係で心臓から血液は送り出されやすいものの、細胞を回った血液は心臓へと戻りにくくなってしまうのです。
特に、下半身の血液は筋肉を刺激しなければ引き上げられないため、ウォーキングやストレッチなどの刺激が必要になります。放置しておくと、下半身がむくみ新陳代謝も落ちてしまいますので、ダイエットのジャマをしてしまうことにも繋がるでしょう。
そんな時、逆立ちをしておけば重力の力を借りて下半身に溜まった血液を心臓に戻しやすくなりますし、バランスを取ろうと細かい筋肉が刺激されるため、筋力の回復にも役立ちます。
逆立ちのタイミングとして、朝起きた後をオススメしていますが、起きたばかりの状態は身体の血液循環が滞っており、体温も低いため、逆立ちで血行促進することで体温を上げて代謝をアップさせる狙いがあるのです。
集中力が増しダイエット意識向上
逆立ちダイエットを続けていくと、集中力が増すと言われています。これは、逆立ちすることで血液循環が促進され、身体のすみずみに新鮮な血液や酸素、栄養が届けられるからです。
特に脳に新鮮な血液や酸素が送り届けられると集中力が増し、仕事や勉強、家事を効率よく進められると言われています。集中力が増すことで、ダラダラとした時間が少なくなるため、ついお菓子に手が伸びたり甘い飲み物を飲んだりしようとすることが少なくなります。
生活にもメリハリがついてくるようになるので、ちょっとボーっとしてきたなと思った時はお菓子ではなく逆立ちをして、リフレッシュするようにしましょう。
便秘の解消でダイエット効果
逆立ちダイエットを続けていくと、便秘も解消されやすくなります。逆立ちすることで、バランスを保とうとインナーマッスルが刺激されますが、それが腸の蠕動運動を刺激してくれるからです。
また、逆立ちすることで内臓下垂が改善され、腸を圧迫していた臓器が元の位置に戻るため、正常に腸が働きやすくなるとも言われています。
さらに、逆立ちすることで筋肉がつき骨盤の歪みが改善されることも大きく関係していると言えるでしょう。便秘がなかなか改善しにくいという方は、マッサージや水分補給だけでなく逆立ちも取り入れてみてください。
肩こりや頭痛の改善効果も
逆立ちダイエットを続けていくと、頭痛や肩こりが改善されたという声をよく聞きます。これも、逆立ちによる血行促進が関係していると言えるでしょう。
新鮮な血液や酸素が送り届けられることで、老廃物もいち早く除去されるため肩こりや頭痛の原因から取り除くことができます。ただ、頭痛の場合は肩や首筋の筋肉が強調って起こる緊張性頭痛の場合に効果があります。
血管が拡張されて起こる片頭痛タイプの頭痛は、血行を促進させることで却ってひどくなることもあるので注意しましょう、
血管が拡張されて起こるタイプの頭痛は、アイスノンで冷やしたり、コーヒーや紅茶でカフェインを摂取したりして血管を収縮させることで改善することができます。
食後の逆立ちはキケン?
逆立ちダイエットは、基本的にいつでも逆立ちをして大丈夫ということになっています。しかし、食後はさすがにマズイのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。
食べた後に逆立ちすると、胃の中のものが出てしまうような気になりますが、ちゃんと逆流防止のブレーキがかかるようになっているので、食後に逆立ちしても基本的には大丈夫です。
ただ、食べ過ぎて許容量を超えていたり、体調が優れなかったりする時は逆流防止のブレーキが弱まることもありますし、逆立ちすることで気分が悪くなることもありますので、体調不良だと感じたときは、行わないようにしましょう。
まとめ
逆立ちダイエットについて詳しくご紹介しました。ハードな運動をしなくても、1日に2回~3回逆立ちするだけでダイエットすることができるため、無理なく続けることができます。
逆立ちが苦手だという方も、バランスのとりやすいフォームがありますので、徐々にステップアップしていくことができるでしょう。また、逆立ち中にストレッチをしたり、空中でもバランスを取れるようになったりすることでさらにダイエット効果を促進することができます。
普段、なかなか逆立ちをする機会がないという方も多いと思いますが、簡単なのに効果が出やすいので、ぜひ逆立ちダイエットにチャレンジしてみてくださいね。