
お腹がグーと空いた時、これで食べたら太ってしまうなと考えてしまいますよね。しかし、寝る前にお腹が空いていると寝付けなくなりますし、お腹が空いたままでは仕事や家事に集中できないこともあります。
空腹をガマンするダイエットは、いつも挫折と隣合せの状態がほとんどです。しかし、食べても太らない食材なら罪悪感なく食べることができますよね。そこでご紹介したいのが「ところてん」の存在です。
ところてんは、カロリーがほとんどないため空腹時に食べてもダイエットのジャマになりません。それどころか、ところてんをうまく活用することでダイエットに繋げることも可能なのです。そこで、ところてんダイエットについて、やり方や詳しいポイントなどさまざまな情報を詳しくご紹介していきましょう。
ところてんダイエットとは?
ところてんダイエットとは、ところてんを毎日の食生活に取り入れることで、簡単にダイエットできるとてもシンプルな方法です。
ところてんなら、味が淡白なのでさまざまな味付けにアレンジすることが可能ですし、食べやすいためダイエットを続けやすいのが魅力のひとつです。ところてんダイエットとはどのようにして行うのか、具体的な手順についてご説明していきましょう。
ところてんダイエットのやり方、方法は?
ところてんダイエットのやり方は、とてもシンプルな方法です。食事の前や間食時にところてんを食べる。これだけでダイエットすることができます。ところてんを食べた後は、いつも通りに食事することができるので、ストレスなくダイエットを続けることができるでしょう。
ところてんのカロリーはどれくらい?
ところてんダイエットでは、食事の前や間食時にところてんを食べるのがルールです。ところてんを食べた後は普通に食事をしていきますが、カロリーが心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ところてんのカロリーは非常に低く、100gあたりたった2キロカロリーしかありません。そのため、食事の摂取カロリーに影響を及ぼすことがないのです。ところてんなら、安心してたくさん食べることができるでしょう。
食前にところてんを食べる方法
ところてんダイエットでは、食事の前にところてんを食べますが、なぜ食事中や食後ではなく食前に食べる必要があるのでしょうか。それは、最初にところてんを食べることにより満腹感を早く得ることができるからです。
ところてんにはたくさんの水分や食物繊維が含まれているため、最初にところてんを食べると胃腸で膨らんでくれます。ある程度お腹が満たされてから通常の食事をスタートするため、早い段階で満腹になり余計なカロリーを摂取せずに済むのです。
栄養の吸収を抑える働き
ところてんダイエットでは、食事の前にところてんを食べますが、ダイエット効果としてお腹が膨れて満腹感を得やすくなるだけではありません。実は、ところてんを最初に食べておくことで、その後に食べる食事から吸収する摂取エネルギーを減らすことができるのです。
ところてんには、糖質や脂質などの吸収を抑える働きがあるため、必要以上に栄養を身体に蓄えようとする作用を最小限にすることができます。糖質は、炭水化物が消化・吸収されて分解されたもので、主にエネルギー源として消費されますが、余った糖質は脂肪に変換されて身体に備蓄されるため、太る原因にもなるものです。
また、脂質においても脂肪として身体に蓄積されやすいため、必要以上に吸収しないようにするのが望ましいでしょう。このことからも、食事の前にところてんを食べることはとても大切なのです。
間食にところてんを食べる方法
ところてんダイエットでは、食事の前以外に、間食時にもところてんを食べます。間食とは、食事の合間に小腹が空いて栄養補給することを指します。何か食べたいなと、ちょっとつまめるクッキーやキャンディー、チョコレートなど高カロリーなものを口にしやすくなる時でもあります。
ただ、ここでお菓子を食べてしまうと1日に必要な摂取カロリーをオーバーしてしまうので、おやつの代わりにところてんを食べるようにしましょう。ところてんなら、100gあたり約2キロカロリーしかないので、食べても太る心配はありません。甘い味付けにしておけば、味を楽しみつつ、お菓子よりもかなりカロリーカットすることができるでしょう。
ところてんをダイエット時に食べる量?
ところてんダイエットでは、食事の前や間食する時にところてんを食べますが、具体的にどれくらいの量を食べると効果的なのでしょうか。ところてんを食べる量は、多すぎても少なすぎてもよくありません。
ところてんの減量である寒天で計算すると、1日に摂取する量は6g、1回に食べる量は2gに抑えた方が良いでしょう。粉寒天からところてんを作る場合、小さじ半分で2gになるのでひとつの目安として作るようにしてください。
ところてんのダイエット効果は?
ところてんダイエットでは、食事の前や間食時にところてんを食べますが、ダイエットに効果的なのはカロリーが少ないだけというわけではありません。ところてんに含まれている成分にも、ダイエット効果が備わっているのです。ところてんにはどんな成分が含まれているのか、詳しくご紹介しておきましょう。
圧倒的な食物繊維の多さ
ところてんにダイエット効果があるのは、カロリーが低いだけでなく食物繊維がたくさん含まれていることも関係しています。ところてんに含まれている食物繊維には2つの種類があり、ひとつは水溶性食物繊維、もうひとつは不溶性の食物繊維です。同じ食物繊維でも身体に与える作用は違いますので、詳しくご説明しておきましょう。
水溶性の食物繊維の働きの効果
ところてんには、水溶性と不溶性と2種類の食物繊維があります。水溶性の食物繊維は、水に溶けてゲル状になる性質があるため、食べ物に含まれている糖質や脂質をオブラートのように包み込む働きをします。そのため、腸で糖質や脂質が吸収されるのを抑えてくれるため、余分な脂肪を身体に溜め込みにくくなるでしょう。
糖質の吸収が抑えられることで、食事により血糖値が急上昇することを防ぐことができます。血糖値が急上昇すると、インスリンが分泌されて脂肪が生成されやすくなりますが、血糖値が抑えられることにより、脂肪の生成も抑制することができるでしょう。
また、脂質の吸収が抑えられることで、血液中のコレステロール値を下げることができます。吸収されなかった糖質や脂質は、体外へと輩出されていくので太りにくい身体へと変化していくでしょう。
不溶性の食物繊維の働きの効果
ところてんには、水溶性の食物繊維のほか、不溶性の食物繊維もあります。不溶性の食物繊維は水に溶けませんが、その代わり体内で水分を吸収して膨らむ作用があります。不溶性の食物繊維が胃腸内で膨らむと、満腹だと感じやすくなるので、自然と食事の全体量を抑えられるようになるでしょう。
また、不溶性の食物繊維は便の量を増やして、腸を刺激し蠕動運動を活発にするため、便秘も解消しやすくなります。腸内環境が正常化すると、代謝も上がり余計な脂肪も燃焼されやすくなるので、ますますダイエット効果をアップしてくれるでしょう。
ところてんでアンチエイジング!?
ところてんには、食物繊維のほかにアガロペクチンという成分も含まれています。アガロペクチンにもダイエット効果があり、コレステロール値を下げたり、身体の不調を整えたりしてくれます。
また、肌のコラーゲンの破壊を予防する働きがあるため、紫外線を受けてもシワやたるみを引き起こしにくくなるため、みずみずしい肌をキープすることができるでしょう。
アガロペクチンは、ところてんの原料である寒天だけに含まれている天然の成分なので、アンチエイジングの為にも食べておくのがオススメです。粉寒天にはほとんど含まれていませんが、棒寒天や糸寒天に多く含まれているので、ところてんを作る時には意識して選ぶようにすると良いでしょう。
ところてんの具体的な食べ方は
ところてんダイエットでは、食事の前や間食時にところてんを食べますが、具体的にどのようにして食べるのが良いのでしょうか。地域によってところてんの食べ方はさまざまですので、いろんな食べ方をご紹介しておきましょう。
関東~東北にかけてのエリアにとって、ところてんと言えば酢醤油で食べるというイメージがあると思います。酢醤油なら、サッパリと食べられるので食事の前でも食べやすいでしょう。お酢の種類やお醤油にこだわることで、味の変化もつけられるので、さまざまな種類のものを試してみてください。
中部地方の三杯酢のところてん
ところてんの食べ方で、中部地方で御馴染みなのが三杯酢で食べる方法です。三杯酢とは、お酢、醤油、みりんを同じ割合で合わせたお酢のことを言います。
地域によってはみりんの代わりにお砂糖を使う場合もあるでしょう。みりんは過熱してアルコールを飛ばす必要があるため、必ず火にかけて調合するようにしてください。三杯酢で食べるところてんも、サッパリしているので食事の前や暑いときの間食として取り入れやすいでしょう。
四国地方のだし汁のところてん
ところてんの食べ方で、四国地方で御馴染みなのがだし汁で食べる方法です。カツオが効いた出汁をたっぷりかけて、すりおろしたショウガを乗せて食べると立派なおかずとして食べることができます。食事の前に食べるものというよりも、おかずから食べ始める感覚で取り入れられるのでオススメの方法です。
関西地方の黒蜜のところてん
ところてんの食べ方で、関西地方で御馴染みなのが黒蜜をかけて食べる方法です。黒蜜は甘味が強いため、サッパリとしたところてんに良くあいます。間食したい時や、甘いものが食べたい時に取り入れると楽しく食べることができるでしょう。
風味をプラスして食べる
ところてんの食べ方で、その他にもさまざまな風味をプラスする食べ方もあります。辛子を添えたり、青のりをまぶしたり、七味唐辛子をかけたり、きな粉や、黒ゴマも人気です。ところてんは、味が淡白なのでどんな味付けにも馴染みやすいので、自分の好みに合わせてアレンジしてみると良いでしょう。
ところてんを味付けをして固める
ところてんは、さまざまな味付けに対応できますが、寒天から手作りする場合は固める段階で味付けしておくのもひとつの方法です。牛乳で固めたり、トマトジュースで固めたり、青のりやフルーツなどを入れても良いでしょう。
ただ、ところてんに味をつけて固めると、その分カロリーが発生しますので、食事の量を少し調整すると良いでしょう。
ところてんは何からでできているの?
ところてんダイエットでは、ところてんを食事の前や間食として食べますが、そもそもところてんは何からできているものなのでしょうか。
ところてんは、寒天を水に溶かし固められたものです。寒天の原料は、天草という海藻で、天草をグツグツ煮込んでその煮汁を乾燥したものが寒天です。
寒天とお水の割合により、ところてんの硬さは決まるため、自分で作る場合は好きな硬さに調整すると良いでしょう。また、固まる前に味付けをしておくことで、さまざまなバリエーションを楽しむことができます。
ゼリーとところてんの違いは?
ところてんは、半透明のツルンとした食感を楽しむことができますが、同じような種類としてゼリーもあります。ゼリーと寒天はどのような違いがあるのでしょうか。
ところてんは、寒天からできており、寒天は天草という海藻からできています。しかし、ゼリーはゼラチンからできており、ゼラチンは動物から摂取されたものです。そのため、カロリーにも違いがあります。
ところてんは1食分食べてもほぼ0に近いカロリーですが、ゼリーの場合、1食分食べると約20キロカロリー摂取することになります。お菓子に比べるとカロリーは低めですが、やはりところてんの方がカロリーは低いのでダイエット向きだと言えるでしょう。
まとめ
ところてんダイエットについて詳しくご紹介しました。ところてんは、味が淡白なのでさまざまな味で楽しむことができ、飽きずに継続することが可能です。
ところてんダイエットは、食事の前や間食時に食べるだけのシンプルなダイエット法ですので、是非気軽な気持ちでチャレンジしてみてくださいね。