
ダイエットに効果的な食材はたくさんありますが、ひとつの食材に置き換えるダイエット方法ではリバウンドしやすく栄養も偏りやすくなります。
しかし、ダイエットに効果的な食材をプラスするだけでダイエットできるなら、栄養バランスも保てますしリバウンドもしにくくなるでしょう。そこで、オススメしたいのが「夜トマトダイエット」です。
ダイエット効果として高い注目を集めているトマトを、夜に食べることが大きなポイントとなっていますが、なぜ夜にトマトを食べるとダイエット効果が送信されるのでしょうか。気になる夜トマトダイエットについて、やり方やポイントなど詳しい情報を幅広くご紹介していきましょう。
夜トマトダイエットとは
夜トマトダイエットとは、夕食時にトマトをプラスするだけのシンプルなダイエット方法です。
トマトはもともとダイエット効果の高い食材として注目を集めていましたが、夕食時に食べることでその効果を最大限に発揮できることがわかってきています。夜トマトダイエットはどのようにして行うのか、詳しくご紹介していきましょう。
夜トマトダイエットのやり方について
夜トマトダイエットは、夕食時にトマトをメニューにプラスするだけの簡単なダイエット方法です。
プラスするトマトは、生のトマトでも、缶詰のトマトでも、トマトジュースでも何でも構いません。好みに合わせてさまざまなトマトを選べるので、飽きずに続けることができるでしょう。
トマトを食べる量について
夜トマトダイエットでは、夕食時にトマトを食べますが、具体的にどれくらいの量を食べるとダイエット効果が期待できるのでしょうか。
生のトマトなら、大きいサイズのものを2個、プチトマトなら15個~17個、中玉トマトなら6個~10個が良いでしょう。
トマト缶を使う場合は、約1缶を目安にするのがオススメです。トマトジュースの場合はコップ2~3杯を目安にし、350mlの缶を2~3本飲むのも良いでしょう。
トマトダイエットを行う期間について
夜トマトダイエットは夕食時にトマトを食べますが、どれくらいの期間続けるのが良いのでしょうか。
夜トマトダイエットは、急激に体重を落とすようなものではなく、少しずつ体質改善をしながらダイエットを行っていくタイプの方法です。
そのため、最低でも3ヶ月は夜トマトダイエットを続けるようにしましょう。トマトが好きな方は、6ヶ月以上続けるようにすると、効果を実感しやすくなります。
夜にトマトを食べる理由
夜トマトダイエットは、夕食時にトマトを食べますが、なぜ夜に食べるのが良いのでしょうか。夜にトマトを食べるとダイエット効果がアップするのは、成長ホルモンが分泌される時間帯にポイントがあります。
成長ホルモンとは、アミノ酸で構成されている物質のことで、組織の成長を促したり、代謝をコントロールしたりします。成長ホルモンは午後10時から午前2時までの間に活発に分泌され、特に副交感神経が優位なときに分泌されます。
この時間帯に睡眠を取っているとさらに分泌量は増し、特にノンレム睡眠の状態になっているときに活発に分泌されるため、早めにベッドに入っておくことが重要になるでしょう。
トマトの成分には、成長ホルモンの分泌を活発にする作用があるため、夜にトマトを食べておくと成長ホルモンを効率よく分泌することができるのです。
成長ホルモンの作用について
夜にトマトを食べると、その成分が成長ホルモンの分泌を活発にしてくれます。では、成長ホルモンは具体的にどのような作用をもたらすものなのでしょうか。
成長ホルモンの作用は、大きく分けると組織の成長を促したり、代謝をコントロールしたりします。組織の成長を促すというのは、骨を成長させたり、身長を伸ばしたり、筋肉を強くしたり、バストアップしたりする作用のことです。
代謝のコントロールとは、脳の疲労を回復したり、脂肪の燃焼を促進させたり、病気に対して抵抗力をつけたり、傷ついた肌や筋肉などの組織を修復したりする作用のことです。
夜にトマトを食べておくと、成長ホルモンの分泌が活発になり、代謝のコントロールが活発になって脂肪燃焼効果が促進されるため、ダイエットに効果的なのです。
トマトに含まれている成分について
夜トマトダイエットを行うと、自然に痩せていくことができるのは夜に分泌される成長ホルモンにポイントがあります。
しかし、夜トマトのダイエット効果は、成長ホルモンだけにあるわけではありません。トマトにはたくさんの栄養が含まれており、その成分がダイエットをサポートしてくれています。そこで、トマトに含まれている成分について、詳しくご紹介していきましょう。
アンチエイジング効果も「リコピン」
トマトに含まれている成分として、まず取り上げたいのが「リコピン」です。リコピンとはカロテノイドの一種で、赤い色の組織をさします。
カロテノイドは活性酸素を除去する抗酸化力が強く、血糖値を下げたり、脂肪燃焼効果をサポートしたり、肺がんや前立腺がんなどのがんを予防したり、動脈硬化を予防したり、美白効果を促進させたりする効果があります。
トマトに含まれているリコピンは、カロテノイドの中でも特に抗酸化力が強く、βカロテンの2倍、ビタミンEの100倍もの抗酸化力があります。トマトに含まれているリコピンは、完熟したトマトにより多く含まれているので、意識して完熟トマトを食べるようにしましょう。
満腹感を与える「ペクチン」
トマトに含まれている成分として、次に取り上げたいのが「ペクチン」です。ペクチンとは水溶性の食物繊維のことで、腸をキレイにしてくれる整腸作用や、糖質や脂質の吸収を穏やかにして肥満を防いでくれる作用があります。
トマトに含まれるペクチンは、皮に多く含まれているので、トマトは皮ごと食べるように心がけましょう。
ジュースやホールトマト缶などは、あらかじめトマトの皮が取り除かれているので、生のトマトも定期的に食べるようにしましょう。
美肌効果も期待「ビタミンC」
トマトに含まれている成分として、次に取り上げたいのが「ビタミンC」です。ビタミンCは、強い抗酸化作用があるため、老化を防いだり美肌効果を促進させたりする効果があります。
また、動物性の食品を食べるときにビタミンCを一緒に摂ることで、吸収されにくい動物性の鉄分を吸収しやすくしてくれるでしょう。
さらに、ビタミンCには、脂肪燃焼に必要なカルニチンの合成をサポートする働き上がるため、ダイエット効果を促進してくれる作用があります。ビタミンCにはストレスを緩和させる作用もあるため、ダイエット中のイライラも鎮めてくれるでしょう。
代謝をサポートする「ビタミンB6」
トマトに含まれている成分として、次に取り上げたいのが「ビタミンB6」です。ビタミンB6は、魚などに多く含まれている成分ですが、実はトマトにも含まれています。
ビタミンB6はタンパク質がエネルギー源に切り替わるのをサポートしたり、脂肪の代謝や、甲状腺の機能をコントロールしたりする働きがあります。
お肉など、タンパク質と脂質が多く含まれている食事が多い方は、トマトをしっかり食べることで脂質の代謝を上げたんぱく質をエネルギーに変えてダイエット効果を高めていきましょう。
脂肪の燃焼を促進「13-oxo-ODA」
トマトに含まれている成分として、次に取り上げたいのが「13-oxo-ODA」です。13-oxo-ODAとは、13-オキソ-オクタデカジエン酸と言い、近年発見されたトマトの成分です。
13-oxo-ODAは、血糖値を低下させたり、血中の脂肪を分解して燃焼したり、直腸の温度を上昇させて脂肪燃焼効果をアップさせたりする効果があります。13-oxo-ODAは、生のトマトよりもトマトジュースに多く含まれており、加熱することで増えるとされています。
トマトジュースを温めてスープにすることで、効率よく13-oxo-ODAを摂取しダイエット効果を促進することができるでしょう。
夜トマトダイエットのポイントについて
トマトにはさまざまな成分が含まれており、それがダイエット効果に繋がっていることがお分かりいただけたと思います。
夜トマトダイエットをさらに効率よく行うためには、さまざまなポイントを押さえておくことが必要です。トマトの食べ方や調理方法など、効率を上げるポイントを詳しくご紹介していきましょう。
オイルでリコピンの吸収力をアップ
夜トマトダイエットの効果をアップするために、トマトと油を一緒に摂るようにしましょう。トマトに含まれているリコピンは油溶性のため、生で食べるよりも油と一緒に摂ったほうが吸収は高まるからです。
また、トマトを加熱することで細胞膜が壊れ、リコピンをさらに吸収しやすくなるため、オイルでトマトを炒めて食べると効率が良いでしょう。
カプサイシンで脂肪燃焼効果をアップ
夜トマトダイエットの効果をアップするために、トマトを食べるときにカプサイシンを含む食材をプラスするのもオススメです。
唐辛子にはたくさんのカプサイシンが含まれていますので、七味唐辛子をかけたり、タバスコをかけたりして脂肪燃焼効果を高めていきましょう。カプサイシンだけなら一味唐辛子でも充分ですが、七味唐辛子にはさまざまな薬味が含まれており、麻の実には身体を温める作用があるのでオススメです。
また、脂肪燃焼効果のある「13-OXO-ODA」は、加熱されたトマトに多く含まれるので、トマトスープにタバスコなどをプラスすれば更に脂肪燃焼効果をアップすることができます。
温かいトマトスープなら、内臓を温めて代謝もアップしてくれるので効率よくダイエットすることができるでしょう。
食物繊維の効果をアップ
夜トマトダイエットの効果をアップするために、不溶性の食物繊維もプラスしていきましょう。トマトに含まれている食物繊維のリコピンは水溶性の食物繊維ですので、不溶性の食物繊維をプラスすることで満腹感が増えてダイエット効果を高めてくれます。
トマトジュースやスープにプラスするなら、寒天がオススメでしょう。寒天なら不溶性の食物繊維がたっぷりと含まれていますし、味に主張がないのでトマトと馴染みやすく食べやすくなります。
粉寒天ならトマトにさっと溶かすだけでOKなので、手軽に不溶性の食物繊維を補うことができるでしょう。
加熱と生を両方食べよう
夜トマトダイエットの効果をアップするためには、トマトを加熱することがオススメです。しかし、生のトマトに含まれているビタミンCは、加熱することにより失われてしまうため、生でも食べるようにしましょう。
サラダとして生のトマトを食べ、食事中に加熱したトマトスープを食べればそれぞれのトマトの良い部分を効率よく摂取することができます。
調理方法により味の変化も楽しめますので、さまざまなバリエーションでトマトを楽しめるようにすると長続きしやすいでしょう。
お風呂上りにトマトジュースの習慣
夜トマトダイエットは、基本的に夕食時にトマトを食べるようにしますしかし、外食などでトマトを充分に食べられないこともあるでしょう。
そんな時は、お風呂上りにトマトジュースを飲むようにしてはいかがでしょうか。
寝る直前だと、胃が膨らみ消化しにくくなる可能性もあるので、お風呂上りのタイミングがオススメです。火照った身体にトマトジュースを飲むと、気分もスッキリするでしょう。
塩分に注意
夜トマトダイエットでは、たくさんのトマトを食べていきますが、ひとつ注意点があります。それは、塩分の摂りすぎに注意するということです。
トマトジュースには無塩タイプと加塩タイプがありますが、加塩タイプのトマトジュースの場合100gあたり0.6gの食塩が含まれています。
トマトジュースを1日に1000ml飲んだ場合、トマトジュースだけで6.0gの食塩を摂取することになってしまうでしょう。
女性なら1日に摂取する塩分は7.5g未満が理想とされているので、塩分過多になってしまいます。そのため、トマトジュースを選ぶときは、無塩タイプを選ぶようにしましょう。
まとめ
夜トマトダイエットについて詳しくご紹介しました。トマトにはさまざまな成分が含まれていて、ダイエット効果をサポートしてくれます。
トマトを美味しく食べ続けることが大切ですので、さまざまな調理方法を試し、楽しみながら夜トマトダイエットを行うことで、無理なく続けていってくださいね。